震災マニュアル ~ 震災に遭ったら(地下街)

   地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。

考えられる危険

・停電によって避難経路がわからなくなる
・照明器具や空調のダクト、吊り天井が落ちてくる
・非常灯だけの暗い屋内で足を踏み外す。倒れた人につまづいて将棋倒しになる
・限られた避難経路に人が殺到して将棋倒しになる。圧死のおそれもある
・津波や堤防決壊による浸水の恐れがある。浸水すれば非常用発電機が停止する恐れが高い

   高層ビルと並び地下街は、ここ数十年の間につくられてきた空間です。人間が生物としての歴史の中で住み慣れてきた空間ではないため、地震や地震による停電などが発生した際、パニック状態が発生しやすい場所だといえます。いざという時の避難経路をしっかり頭に入れておくことが必要なのはもちろんですが、パニックに陥らないよう冷静に行動する心の準備が大切です。

   揺れが激しい間は、ほかの建物の中にいる時と同様に、上からの落下物や、重量物によってけがをしないことを心がけてください。同時に、地震によって停電する可能性が高いので、避難する際に足元を照らすためのもの、たとえば携帯電話などをすぐに取り出せるポケットなどに入れておきましょう。

   停電した際は、周りの人に声を掛け合い、その場所の構造や避難経路に詳しい人(お店のスタッフの方など)から、できるだけ安全なルートで避難誘導してもらえるようにしましょう。避難の際には、通路だったところが天井からの落下物や店舗の什器や備品などでふさがれたり、防火扉が作動して通路が遮断されるなど、通常とは異なる状況になっていることも予想されるので要注意です。

   手元・足元を照らすグッズと、互いの声掛けで困難を乗り越えてください。

地震の揺れから生き延びるポイント

・日頃から避難経路を頭にいれておく
・激しい揺れの際は、落下物や重量物から身の安全を守る
・エスカレーターの周りから離れる
・真っ暗闇になることを想定して懐中電灯など足元を照らすグッズを用意しておく。なければ携帯電話の明かりも有効
・お店のスタッフなど、地下街の構造に詳しい人に声をかけ、誘導してもらう
・互いに声を掛け合ってパニックに陥らないよう、冷静に行動するよう心掛ける

屋内にいるとき

屋外にいるとき