ちょっと前の話になりますが、2006年～2007年にダイノジおおちが優勝したエア・ギター世界選手権。目には見えないギターをジャララーンと掻きならす鳴らすパフォーマンスがゴキゲンな大会です。毎年、北欧の国フィンランド・オウル州で開催されるイベントですが、れっきとした“世界選手権大会”なのをご存じですか。

なんてったって公式ホームページのURLからして、「http://www.airguitarworldchampionships.com/」なんですから、気合が入ってます。フィンランドにはエアギターの他にも、携帯電話投げ、サウナ選手権などなど、いずれも“世界選手権大会”と銘打ったイベントがあるんですよ。

▼携帯電話投げ世界選手権大会（サヴォンリンナ）：とにかく携帯電話を遠くに投げるだけというシンプルな競技。90メートル以上飛ばしたチャンピオンもいるそうです。優勝者への商品は新品の携帯電話。さすが通信機器大国フィンランドです。▼奥様運び大会（ソンカヤルヴィ）：夫役の男性が奥様役の女性をかついで行う障害物競走。“奥様”は法的な配偶者でなくてもOK。ただし17歳以上じゃなきゃダメって妙に細かいところが唸らせます。かつぎ方はおんぶでも抱っこでも肩車でもいいのですが、高記録を狙うならエストニア・スタイル（奥様の足でダンナ役の首を挟む、肩車を逆さまにしたようなスタイル。う～説明が難しい）がおススメです。

▼世界サウナ選手権大会 （ヘイノラ）： 単純明快！サウナの我慢大会。▼コケモモ摘み世界選手権大会（スオムッサルミ）：1時間でどれだけたくさんのコケモモを摘めるを競います。

ほかにも泥サッカー、国際雪合戦大会、水中ジョギング、氷結した湖での水泳世界大会など、おもしろい競技がてんこ盛り。地域おこし、観光振興など、背景にはいろいろな大人の事情もあるのでしょうが、フィンランドのおもしろ世界選手権の共通点は、徹底してシンプルな競技だということ。遠くへ飛ばす、早く走る、我慢する、笑わせる。バカバカしいことをマジメに追求する心意気がいいんです。ぜひ一度（と言わず何度でも）、おもしろ世界選手権に参加してみたいものですが、さすがにフィンランドはちょっと遠い？それなら国内で開催されるおもしろ世界選手権を観に行ってはいかがですか。

6月24日（日曜日）、静岡県伊豆の国市の休耕田で開催される「伊豆どろんこフェスティバル」は、泥で作った専用レーンにヘッドスライディングして、その滑走距離を競うというこれまたシンプルな競技。もちろん世界大会ですよ。参加申し込みは締め切ったようですが、泥遊びスペースもあるみたいなので、興味のある方は是非！参考：伊豆どろんこフェスティバル2012 公式ブログ