アイスクリームの日

Kazannonekko452

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5月9日はアイスクリームの日です。

明治2年のこの日に日本で初めてアイスクリーム「あいすくりん」の製造販売されたことを記念しているんだそうです。

こんなアイスではなかったと思うけど

日本で最初のアイスクリームを作ったのは町田房蔵という人物。このお方は旧幕臣の旗本で、あの勝海舟に私淑して、赤坂氷川町に住んだと言われています。なんでアイスクリームの話に勝海舟が??  

勝海舟と言えば「咸臨丸」での太平洋横断ですが、使節団としてアメリカに渡った彼らこそが、日本人として初めてアイスクリームを食した人々だったのだとか。(ジョン万次郎の方が先に食べてたかもしれないけど)  

ちょっと意外な感じもしますが、訪米したからには外交や軍事の話をするばかりじゃなく、西洋の暮らしや食べ物に接していたのは当り前。ホテルのベッドにびっくりしたし、舞踏会ではアメリカ人女性とダンスしたりもしたし、ナイフやフォークで食べるディナーも経験したし、デザートとしてアイスクリームも食べたというわけ。

幕末の日本人たちは黒船とかアームストロング砲とかばかりじゃなく、生活に近しいいろんなモノを通して西洋と出会っていたんですね。

町田房蔵さんも2回ほど渡米し、アイスクリーム以外にもマッチや石鹸、造船用の鋲の製法も日本に伝えたそうです。造船用の鋲ってあたりは、ちょっと勝海舟チックな感じもするけど、普通の日本の人たちが西洋文化とどんな気持ちで出会ったのか、ちょっと想像したくなるようなプロフィールです。

だけど、房蔵さんのことは、あんまりよく分からないんですよね。横浜の観光イベントでは、あいすくりんと房蔵さんはさかんに取り上げられているようですが・・・。

でもま、詳細な伝記が残ってなくても、その時代の日本人たちが、未知の文化と出会っていたことは事実なわけです。房蔵さんはどんな思いであいすくりんを作ったのかな、とか、冷凍庫のない時代に氷と塩で温度を下げるなんてこと、いったいどこで勉強したのかな、とか、氷は富士山から運んだのかな、とかとか想像をたくましくしてみるのも楽しいかもしれません。

旧幕臣・町田房蔵さんが横浜馬車道であいすくりんを売り出したのは、5月9日ではなく、旧暦の6月、現在の7月だったという説もあるようです。

アイスクリーム発祥の地を記念して横浜馬車道には「太陽の母子像」(作・本郷新)が設置されています。なぜか、、、足を組むようにして座る裸の女性の膝の上で子供が躍りあがっているという絶妙なポーズ。アイスクリームの原料であるミルクから母乳を連想して制作されたのだとか。必見かも。

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