はじめに
私の趣味はラーメンの食べ歩きです。
生活圏で、旅行先で、様々な機会でラーメン屋を見つけては、一人であるいは家族で、または友人知人とラーメンを楽しんできました。
このように食べ歩きを楽しんでいると、自然と自分でも作ってみたくなるものです。
Webで調べたり、店内の観察で見知った情報のみで、自分の食べたいラーメン作りを試行錯誤してきました。
今回はラーメン二郎インスパイアのものを作ります。
自宅で二郎を作ることを「家二郎」といい、このキーワードで調べれば様々な情報があっという間に手に入ります。
コンセプトとしては、
・なるべくお金をかけず
・自分の居住圏(静岡県)で入手しやすく
・可能な限り簡単に
・おいしい
を目指して作っていきます。
スープ・トッピングの材料
■4人前
[スープ]
・ゲンコツ2本
・にんにく 4欠程度
・生姜 1欠
・長ネギの青いところ1本分
・キャベツの芯適当
・玉ねぎ 1個
・豚ロースブロック 500g
[かえし]
・醤油 200cc
・みりん 60cc
[ヤサイ]
・キャベツ 1/4玉
・もやし 2袋
[その他]
・うま味調味料
・にんにくみじん切り(トッピング用)
今回の調理では背脂(ラード)は使用しません。あれば使用すべきです。
スープの準備
ゲンコツ:豚の大腿骨です。
普通のスーパーでは売っていませんし、通信販売などで購入すると非常に割高なのですが、私の生活圏では静岡県全域に展開するスーパー ビッグ富士 にて、2本100円で入手可能ですので使用します。
ビニール袋詰めされ冷凍された状態のままハンマーで割ります。
非常に硬く危険なので、屋外のコンクリートの上で作業すると捗ります。
これでサイズがこなれて茹でやすく、中の骨髄もスープに出しやすくなりました。
寸胴鍋に入れて、水をヒタヒタになるまで入れます。
およそ2L強程の量です。
ちなみにスープは1人前400mL程度のため、4人で1.6L必要になります。
野菜からの水分が入ったりしますが、基本蒸発で出ていくため必要に応じて水を追加調整していきます。
火を入れて沸騰させてから弱火に落として1時間煮ます。
アクが大量に出てくるので取ります。
透明スープを目指しているわけではないので、ざっくり取ります。
カエシ作り
醤油ダレ(カエシ)を作ります。
醤油200ccとみりん60ccを合わせます。
本みりんならアルコールが入っているので沸騰して飛ばします。
みりん風調味料なら沸騰処理は不要です。
このあと肉を漬けるのに使うので、そのまま常温で保管しておきます。
スープ作り
スープに加える野菜と肉を準備します。
・長ネギの頭、キャベツの芯、生姜、にんにく、玉ねぎを準備します。
・煮豚は今回肩ロースブロックが手に入ったので使用します。ロースが好みです。
・今回脂の乗った豚コマを別途用意しました。スープに大量の脂と旨味を落としてくれると考えています。普通入れないですがちょっと贅沢仕様で作ります。
1時間煮た豚骨スープに、これらの野菜と肉を加えてさらに1時間煮ます。
必要に応じて水を加え、定期的に具材を混ぜます。
鍋底に具材が焼き付き、味に焦げが混ざるのを防ぎます。
煮豚づくり
1時間煮たら、豚ブロックを取り出します。
煮豚の調理に入ります。
ロースの背脂部分を切り離します。
理由はスープに背脂を少しでも戻したいからです。
スープ用背脂(ラード)は通信販売で購入可能ですが、非常に割高な値段です。
ゲンコツを入手した ビッグ富士 でも、豚の背脂は入手できませんでした。
街の肉屋さんへ口頭でお願いすれば、冷凍庫から上質なラードを切り出して売ってくれましたが、通常捨てる部位であると考えれば割高な値段(数百円)することや、手軽に入手できるものではないので、今回は使用しません。
スープに少しでも背脂を落としたいため、煮豚のロースから背脂部分を切り離してスープに戻すこととします。
ちなみに肉屋で購入したラードを使用したときは、非常になめらかで美味しいスープになりました。安価に入手可能な環境であればぜひとも使用すべきです。
煮豚とカエシをビニール袋に入れ、30分ほど漬け込みます。
肉全体にカエシが浸るようしっかり漬けます。
背脂部分をみじん切りにしてスープに戻します。
もしラードが入手できている場合であれば、野菜と肉を入れるタイミングでスープに投入しておきます。はんぺん状のラードが煮崩れてスープに馴染むには結構な湯で時間が必要です。
漬け上がった煮豚は、厚めにスライスして保管しておきます。
肉の旨味が入ったカエシも、最後にスープと混ぜて使用するので保管します。
スープ作りの続き
割ったゲンコツから骨髄を掻き出してスープに戻しておきます。
1日も煮れば全てがスープに還ると思いますが、今回は可能な限り簡単に作るコンセプトなので短時間で効率的にを目標に旨味を取り出したいところです。
ゲンコツを煮て1時間、野菜と肉を入れて1時間、煮豚を取り除いて刻み背脂を戻したところでもう1時間煮ます。
合計3時間。
時間になったらゲンコツを取り出した後、寸胴の中身をざるでろ過します。
ざるに残った具材を絞り、エキスを全てスープに戻します。
これでスープが完成です。
ヤサイ
トッピングのヤサイを作ります。
作り置きが効かないので直前に作ります。
たっぷりのお湯を沸かした鍋に、ざく切りキャベツを1分ゆで、その後もやし2袋を追加して30秒ゆでたら湯切りします。
短く茹でればシャキシャキで、長く茹でればクタクタな感じです。好みで。
併せる
丼に、
・うま味調味料(味の素など) 1人あたり小さじ1
・カエシ 1人あたり大さじ3
を入れておきます。
・スープ 火を入れて温め直したものを1人あたり400cc追加して軽く混ぜます。
・茹で上がった麺を追加します。
トッピングを載せます。
ヤサイの上からカエシを大さじ1流し掛けます。
二郎ではこの追加するカエシを カラメ というらしい。
刻みにんにく(ニンニク)や、煮込まれた背脂(アブラ)をトッピングしたらもっと盛り上がると思いますが、今回は用意できませんでした。
これで完成です。
いただきます。
最終更新:
akaheru
麺同様、本気度の高さがひしひしと伝わってきますね・・!こんなラーメン作ったら娘から毎日作ってくれって言われそうです。
monomoney
以前テレビでみた、或る二郎のスープには、にんにくが「これでもか」というぐらい入っていましたが、最近お腹が弱いわたしでもこちらの家二郎スープぐらいの量なら大丈夫そうです。
iekei
コメントありがとうございます。
別記事の家系スープの方は何度作っても正直イマイチな出来なのですが、二郎系の方は正直「味の素」さえたっぷり入れてやれば、材料を1つ2つはしょっても似たようないい感じに仕上がってしまうということに気づきました。
「どん二郎」という、カップうどん:どん兵衛と、ラード・もやしキャベツと味の素で作る簡易版二郎でも、満足度はあまり変わらない気がしまして、二郎系を苦労して作ることには徒労感があります。