平和とは何か。著者はただ単に戦争や紛争がない状態や結果を平和と定義していません。戦争や紛争があったとしても、その過程が戦争や紛争の解決や平和を創造するために発生している場合もあるためです。
著者は紛争をよい方向に解決するには、「非暴力」・「共感」・「創造性」が重要であると言っています。戦争や紛争が暴力を引き起こしている場合は、第三者の介入の必要性があります。第三者の介入も軍事介入でなく、対話を促進するための高度な介入が必要とのことです。
対立する両者の目的を、いかに創造性をもって解決に向かわせるか、その過程がとても重要であることを著者は訴えているのだと思いました。
この書籍を読んで、紛争を我が家の子供の喧嘩に置き換えてみました。子供の喧嘩もその状態や結果だけにとらわれず、その原因や目的を知り、話し合いによって、よりよい方向に導いてあげるのが親としての役割のように思いました。
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