いきなりびっくり。大船渡の新しいまちづくり

iRyota25

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最近、東京方面からやってきた人たちから「なんだか大船渡は急に変わったね」という言葉をよく聞く。新しい駅舎と美しい商店街ができた女川や、復興工事を短縮化させるとして導入された巨大なベルトコンベアが撤去された陸前高田に比べると、たしかに大船渡の復興工事は『遅々として進まず』というイメージもあった。しかし、新しい市街地をめぐる道路が真新しい舗装で覆われた途端に、地元の人たちでさえ驚くくらいに復興工事は進展している。

沿岸ぎりぎりの場所に築かれている防潮堤が大船渡湾全域をカバーするにはまだまだではあるものの、防潮堤の内側の新しい市街地造成工事は目に見えて進む。昨日と同じ景色を見ることができないといっても過言でないほどだ。

地元で土木業を営んでいる知人のFBページで、「やっと舗装が完了」というお知らせを頂いて、見に行ってみると、つい先日まで、盛り土用の土の山が連なり、道路は仮設のものばかりで、いったいいつになったら…と思っていた場所が、シャキーンと未来の街区の様子を想像させるほどに整っていたのだった。

歩道はタイル敷きで花壇もある。被災地の仮設道路を見慣れた目にはまぶしいほど新鮮だ
歩道はタイル敷きで花壇もある。被災地の仮設道路を見慣れた目にはまぶしいほど新鮮だ

もちろん、まだ建物はなく、単にかさ上げされた建設用地の間に真新しい道路が縦横に走っているだけでしかないのだが、これからその場所にどんな建物が造られていくのだろうとワクワクするような姿ではあった。

以前の記事で言ったように、町は街区や建物といったハードによって形作られるものではない。そこに集い、そこで関わりを深めていく人と人のつながりがあってこその『まち』だと思う。

しかし『まち』は、場所があって初めて成り立つものものであるのも間違いない。

整って来たとはいえ工事はまだ続行中
整って来たとはいえ工事はまだ続行中
高台に時計塔が移設された公園が見える
高台に時計塔が移設された公園が見える
親水公園を兼ねる川はかつてはドブ川だったとか
親水公園を兼ねる川はかつてはドブ川だったとか

大船渡を訪れる多くの人が驚く、「こんなに進んだんですね」という『まち』が、形だけではなく中身を通しても感じられるような、ぬくもりと幸福感にあふれるものとなってくれることを願う。

大船渡の時計塔との再会
 大船渡の時計塔との再会
potaru.com

JR大船渡駅周辺の中心市街地造成地

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