今年の夏の甲子園2回戦、愛知県の東邦は青森県の八戸学院光星と対戦しました。この試合は10-9で東邦がサヨナラ勝ちしたのですが、ただのサヨナラ勝ちではありませんでした。

7回表が終わった時点で7点もの差がついていた試合を東邦が最終回に5点を入れて逆転サヨナラ勝ちという劇的な試合だったのです。

八戸学院光星　103 020 300　|　9
東邦　　　　　011 000 215X | 10

愛知県では今日9月25日、秋季大会の準々決勝が行われました。この夏、甲子園であの劇的な逆転勝ちを演じた東邦は至学館と対戦。試合は8回が終わって4-1で至学館がリード。9回、東邦の攻撃もランナー1,2塁ながら2アウト。あと1つのアウトで東邦の敗退が決まるという場面でした。

東邦　　001 000 00　| 1
至学館　400 000 00　| 4

ここで東邦は一気に6点を入れ奇跡的に土壇場で逆転します。

東邦　　001 000 006 | 7
至学館　400 000 00　| 4

さすが、この夏の甲子園出場校です。あの八戸学院光星戦の再現かと思われました。

しかし...9回裏、至学館の大逆襲にあい、試合は至学館の逆転サヨナラ勝ちで幕を閉じました。

東邦　　001 000 006　| 7
至学館　400 000 004X | 8

野球は時間制限がないスポーツ。だからこそ、ときにこんな劇的なことが起きるのです。そうそうあるわけではありませんが、これだから野球はおもしろいのです。

戦っている選手たちはそんなことも言ってられませんが...

至学館は初戦、優勝候補の1つ愛工大名電に延長10回サヨナラ勝ち、3回戦も中部大春日丘に延長11回サヨナラ勝ち。そして今日の準々決勝、東邦を相手に秋季県大会3度目のサヨナラ勝ちを決めたのです。至学館はなんと、4試合中、3試合が『サヨナラ勝ち』なのです。

至学館はノーシードながら強豪校を次々と倒す快進撃を続けています。
もちろん技術も大事ですが、高校野球はこの『勢い』がとても大事なのです。

以前も紹介しましたが至学館は校歌がとってもカッコいいんです。

[歌詞]
一番高い所に登って 一番光る星を掴んだ
一番辛い道を選んで 一番強い心をまとった
海を渡る風が吹いた カシオペアが近くに見えた
夢を追い続けた そしてここまで来た
でもどうしてかな熱い涙が止まらない
うつむきかけた時 君の顔が見えた
差し出された白い腕が翼に見えた

校歌のタイトルは『夢追人』
素敵ですね。

もしかしたら来年の春、甲子園でこの校歌が聞けるかもしれません。

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