2016年4月12日 今日の東電プレスリリース

fnp1monitor

公開:

0 なるほど
6,117 VIEW
0 コメント
(2016年1月7日~2月3日採取分)
(2016年1月7日~2月3日採取分)
 サブドレン他浄化施設中継タンク分析結果(2016年1月7日~2月3日採取分)
www.tepco.co.jp  
(2016年2月4日~3月2日採取分)
(2016年2月4日~3月2日採取分)
 サブドレン他浄化施設中継タンク分析結果(2016年2月4日~3月2日採取分)
www.tepco.co.jp  
(2016年3月3日~4月6日採取分)
(2016年3月3日~4月6日採取分)
 サブドレン他浄化施設中継タンク分析結果(2016年3月3日~4月6日採取分)
www.tepco.co.jp  

【検証】分析結果の傾向はほぼ一定しており、サブドレン中継タンクのトリチウム濃度は100~500Bq/Lのレベル。セシウムと全ベータはサブドレン中継タンクNo.1で200~500Bq/Lのレベル。他のサブドレン系統は1月時点ではNDが多かったが、3月に入ると実数での検出が増え、100Bq/L程度からそれ未満のレベル。

一方、地下水ドレンでは中継タンクAの全ベータ、トリチウムが3,000~5,000超Bq/Lのレベルで極めて高い。中継タンクBの全ベータは1,000Bq/L未満で、変動はあるものの500Bq/L前後ながら、トリチウムは5,000Bq/Lに迫るレベル。中継タンクCはセシウム-137が1ケタ、全ベータが2ケタ、トリチウムが3ケタと、比較的低いレベルになっている。

総じて言えることは2点。吸着装置で放射能を100分の1に低減することができたとしても、なお放射性物質が高い濃度で残ることになるタンク水が複数あること。吸着装置ではトリチウムを除去することはできないため、いくら濃度の低い水とブレンドしたとしても、5,000Bq/Lに迫る水がある以上、処理後の排水を断念してタービン建屋地下に移送、汚染水としての処理に回さざるを得ない汲み上げ水が相当量あることだ。

現状は厳しい。今後、とくに凍土式の陸側遮水壁によって地下からの汲み上げ水の汚染度がどのように推移するか見守っていく必要がある。

地下水バイパス 通算111回目の海洋排水を開始

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の分析結果[採取日3月30日]について、運用目標値を満足していることを確認。4月12日午前10時11分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時30分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月12日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

4月11日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月12日

◆H4エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力ホールディングス 平成28年4月12日
www.tepco.co.jp  

○H4エリア周辺地下水E-1<全ベータ>
4月10日採取分: 6,700Bq/L
4月09日採取分: 7,700Bq/L
4月08日採取分: 6,200Bq/L
4月07日採取分: 7,400Bq/L
4月06日採取分: 6,000Bq/L
4月05日採取分: 6,900Bq/L
4月04日採取分: 8,900Bq/L
4月03日採取分: 8,100Bq/L
4月02日採取分:11,000Bq/L
4月01日採取分:12,000Bq/L
3月31日採取分: 8,900Bq/L
3月30日採取分:14,000Bq/L
3月29日採取分: 7,800Bq/L
これまでの最高値:710,000Bq/L(2013.11.10)

◆H6エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力ホールディングス 平成28年4月12日
www.tepco.co.jp  

1~4号機タービン建屋東側

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力ホールディングス 平成28年4月12日
www.tepco.co.jp  

地下貯水槽「i」の南西側(漏洩検知孔水)の全ベータは、さらに上昇して22,000Bq/L

<最新のサンプリング実績>
昨日(4月11日)に地下貯水槽観測孔から採取した水の全ベータ放射能分析結果は、前回値(4月9日採取)と比較して有意な変動は確認されていない。

地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ放射能が上昇した件について、昨日に採取した水の全ベータ放射能分析結果は、前回値(4月10日採取)18,000 Bq/Lに対し、22,000Bq/Lと大きな変動ではないものの上昇傾向にあることを確認。

なお、4月10日に地下貯水槽漏えい検知孔から採取した水のトリチウム分析結果は、前回値(4月9日採取)と比較して有意な変動は確認されていない。

引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月12日

 地下貯水槽 分析結果(2016年4月11日分)
www.tepco.co.jp  

○地下貯水槽「i」の南西側(漏洩検知孔水)<全ベータ>
4月11日採取分: 22,000Bq/L
4月10日採取分: 18,000Bq/L
4月09日採取分: 16,000Bq/L
4月08日採取分: 11,000Bq/L
4月07日採取分: 9,300Bq/L

 地下貯水槽 トリチウム分析結果(2016年4月10日分)
www.tepco.co.jp  
 地下貯水槽観測孔 分析結果(2016年4月11日分)
www.tepco.co.jp  
 地下水バイパス(調査孔)、海側観測孔 分析結果(2016年4月11日分)
www.tepco.co.jp  

1~3号機放水路

◎日報に新規事項の記載なし

構内排水路

※ K排水路の全ベータは13Bq/Lに低下。

 福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて|東京電力ホールディングス 平成28年4月12日
www.tepco.co.jp  

○K排水路<全ベータ>
4月11日採取分:13Bq/L
4月10日採取分:18Bq/L
4月09日採取分:24Bq/L
4月08日採取分:59Bq/L
4月07日採取分:12Bq/L

関連データ(東京電力以外のサイト)

 過去の気象データ検索[浪江]2016年4月(日ごとの値)主な要素 | 気象庁
www.data.jma.go.jp  

【福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】

4月12日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 11.8℃、最低 0.7℃ 日照時間 11.6
 最大風速 5.6 南南東 最大瞬間風速 10.2 北西 最多風向:南南東
4月11日の降水量合計は2.0mm  1時間最大雨量は1.5mm 10分間最大雨量は1.0mm
 気温は最高 11.3℃、最低 2.4℃ 日照時間 7.8
 最大風速 9.0 西北西 最大瞬間風速 17.9 北北西 最多風向:西北西
4月10日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 20.1℃、最低 7.6℃ 日照時間 5.9
 最大風速 5.6 北北西 最大瞬間風速 9.0 北北西 最多風向:北北東

●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。

【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン