2016年3月2日 今日の東電プレスリリース

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3月2日(水曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年3月2日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクBから海洋排水を開始

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクBの分析結果[採取日2月24日]については、運用目標値を満足していることを確認。(既出)

3月2日午前9時54分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時6分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年3月2日

地下水バイパス 通算105回目の海洋排水を終了。排出量は1,287トン

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の分析結果[採取日2月17日]については、運用目標値を満足していることを確認。3月1日午前10時13分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時37分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、午後3時27分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は1,287m3。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年3月2日

地下水バイパス 一時貯留タンクの分析結果(2月29日サンプル採取)揚水井No.10のトリチウム濃度は3,100ベクレル

 福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(2月29日サンプル採取)|東京電力 平成28年3月2日
www.tepco.co.jp  

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

3月1日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年3月2日

H4エリア南放水口・排水路 B排水路ふれあい交差点近傍、3月1日のサンプリングは水がなく採取できず

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (南放水口・排水路)|東京電力 平成28年3月2日
www.tepco.co.jp  

◆H4エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成28年3月2日
www.tepco.co.jp  

◆H6エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成28年3月2日
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1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.1-14の全ベータが最高値。採取するたび最高値を更新している状況

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年3月2日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年3月2日
www.tepco.co.jp  
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年3月2日
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年3月2日

<過去最高値>地下水観測孔No.1-14
全ベータ:66,000Bq/L(2016.03.01)
 これまでの最高値:63,000Bq/L(2016.02.23)

地下貯水槽No.1の観測孔A17で全ベータが検出限界値未満から200Bq/Lに上昇

<最新のサンプリング実績>
3月1日に採取した地下貯水槽No.1周辺の観測孔A11からA17の地下水を分析した結果、前回値(2月2日採取)の全ベータ放射能が検出限界値未満であったのに対し、最大で200Bq/Lに上昇していることを確認。今回、全ベータ放射能が上昇した原因については、現在調査中。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年3月2日

写真左下「i」が地下貯水槽No.1
写真左下「i」が地下貯水槽No.1
「地下貯水槽からの漏えい事故に関する現状報告・原因究明について|東京電力 平成25年5月17日」より。A17は地下貯水槽No.1の南西角
「地下貯水槽からの漏えい事故に関する現状報告・原因究明について|東京電力 平成25年5月17日」より。A17は地下貯水槽No.1の南西角

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