2016年2月4日 今日の東電プレスリリース

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2月4日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月4日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

滞留水移送を断続的に行うためか、「トレンチ・ダクト内の滞留水調査」を新規事項なしで記載

新規事項を示すアンダーラインなしで記載

※各建屋に接続しているトレンチ・ダクト内の滞留水状況調査の一環として、2015年12月3日に採取した廃棄物処理建屋間連絡ダクト滞留水の、放射性物質濃度分析結果が上昇。原因調査のため、2016年1月19日から1月21日にかけて当該ダクトからプロセス主建屋への滞留水の移送を実施。その後の調査において、滞留水移送後の連絡ダクト滞留水の水位および水質に変化は確認されていない。
このことから、更に水位を低下させて調査するため、2月2日午前9時42分に、仮設ポンプによる当該ダクトからプロセス主建屋への滞留水移送を開始。なお、当該移送については、2月6日まで断続的に実施する。

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

◎日報に新規事項の記載なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備の状況 第二セシウム吸着装置を「運転」

・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月4日

その他の項目に新規事項の記載なし

・セシウム吸着装置停止中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクDから海洋排水を実施。排出量は838トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクDの分析結果[採取日1月27日]については、運用目標値を満足していることを確認。2月3日午前10時1分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時15分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、午後3時52分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は838m3。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月4日

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクEから海洋排水を開始

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクEの分析結果[採取日1月28日]については、運用目標値を満足していることを確認。(既出)

2月4日午前10時1分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時16分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月4日

地下水バイパス

◎日報に新規事項の記載なし

地下水バイパス 排水に関するサンプル分析結果(2月2日採取分)

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果 (南放水口付近)|東京電力 平成28年2月4日
www.tepco.co.jp  

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

2月3日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月4日

◆H4エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成28年2月4日
www.tepco.co.jp  

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2
E-1 11,000 8,700 8,700 8,700 ※ 9,200 10,000 8,600
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 12.0 7.0 0.0 0.0 0.0

※ 悪天候により採取中止

◆H6エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成28年2月4日
www.tepco.co.jp  

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2
G-1 160 150 190 170 ※ 130 150 120
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 12.0 7.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2
G-2 290 220 300 270 ※ 420 2,600 2,800
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 12.0 7.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-3】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/26 1/27 1/28 1/29 1/30 1/31 2/1 2/2
G-3 870 850 770 760 ※ 710 730 750
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 12.0 7.0 0.0 0.0 0.0

※ 悪天候により採取中止

1~4号機タービン建屋東側

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年2月4日
www.tepco.co.jp  

地下貯水槽

◎日報に新規事項の記載なし

 地下貯水槽 分析結果(2016年2月3日分)
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1~3号機放水路

◎日報に新規事項の記載なし

K排水路

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月4日

 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成28年2月4日
www.tepco.co.jp  

関連データ(東京電力以外のサイト)

 過去の気象データ検索[浪江]2016年2月(日ごとの値)主な要素 | 気象庁
www.data.jma.go.jp  

福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】

2月4日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 8.4℃、最低 -5.6℃ 日照時間 8.2
 最大風速 4.8 西南西 最大瞬間風速 9.3 西 最多風向:西南西
2月3日の降水量合計は0.0 ]mm 気温は最高 3.4 ]℃、最低 -6.3 ]℃ 日照時間 3.1 ]
 最大風速 3.1 ] 西 ] 最大瞬間風速 5.2 ] 北東 ] 最多風向:西南西 )
2月2日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 6.1℃、最低 -5.4℃ 日照時間 5.6
 最大風速 5.1 西 最大瞬間風速 9.9 西 最多風向:西北西

※ 気象庁の解説より
記号 ]:統計を行う対象資料が許容範囲を超えて欠けています(資料不足値)
記号 ):統計を行う対象資料が許容範囲で欠けていますが、上位の統計を用いる際は一部の例外を除いて正常値(資料が欠けていない)と同等に扱います(準正常値)

●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。

【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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