2016年1月5日 今日の東電プレスリリース

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1月5日(火曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

◎日報に新規事項の記載なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備の状況 増設多核種除去設備を「運転」

・増設多核種除去設備運転中

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

その他の項目に新規事項の記載なし

・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクGから海洋排水を実施。排出量は706トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクGの分析結果*[採取日2015年12月26日]については、運用目標値を満足していることを確認。2016年1月4日午前10時3分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時21分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、同日午後2時53分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は706m3。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

地下水バイパス 海洋排出の準備進む(通算97回目)

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日12月24日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果|東京電力 平成28年1月5日
www.tepco.co.jp  

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

1月4日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成28年1月5日
www.tepco.co.jp  

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/27 12/28 12/29 12/30 12/31 1/1 1/2 1/3
E-1 4,000 5,400 5,900 5,500 6,600 7,400 7,200 7,500
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成28年1月5日
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H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/27 12/28 12/29 12/30 12/31 1/1 1/2 1/3
G-1 ND(110) 110 170 130 160 120 120 180
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/27 12/28 12/29 12/30 12/31 1/1 1/2 1/3
G-2 350 350 380 380 350 330 430 240
浪江雨量(mm)0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

H6エリア周辺地下水【G-3】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 12/27 12/28 12/29 12/30 12/31 1/1 1/2 1/3
G-3 930 940 850 910 1,000 1,000 960 840
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.3-4のトリチウム(H3)が過去最高値

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年1月5日
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福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年1月5日
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成28年1月5日

<過去最高値>地下水観測孔No.3-4
トリチウム(H3):3,800Bq/L(2015.12.31)
 これまでの最高値:3,600Bq/L(2015.12.10)

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

1~3号機放水路

◎日報に新規事項の記載なし

K排水路

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年1月5日

 福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成28年1月5日
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関連データ(東京電力以外のサイト)

 過去の気象データ検索[浪江]2016年1月(日ごとの値)主な要素 | 気象庁
www.data.jma.go.jp  

福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】

1月5日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 11.6℃、最低 2.0℃ 日照時間 3.8
 最大風速 5.0 西北西 最大瞬間風速 14.6 西 最多風向 北西
1月4日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 15.9℃、最低 0.4℃ 日照時間 6.0
 最大風速 7.2 西南西 最大瞬間風速 15.6 西 最多風向 西南西
1月3日の降水量合計は0.0mm 気温は最高 16.6℃、最低 5.3℃ 日照時間 6.3
 最大風速 5.7 西南西 最大瞬間風速 12.5 西南西 最多風向 西南西

●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。

【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
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