11月8日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。
※ 情報を追加して更新します
1号機
◎日報に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
2号機 タービン建屋からの滞留水移送を停止中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的※に移送実施中
※2015年11月5日に発生した2号機タービン建屋における滞留水移送設備からの漏えいにより、2号機タービン建屋からの滞留水移送を停止中。
その他の項目に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
【注目点】漏洩が発表された5日から3日間、日報では新規事項は報告されていなかったが、ようやく注記が付けられた。
3号機 タービン建屋からの滞留水移送を停止中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的※に移送実施中
※2015年11月5日に発生した2号機タービン建屋における滞留水移送設備からの漏えいにより、3号機タービン建屋からの滞留水移送を停止中。
その他の項目に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
【注目点】漏洩が発表された5日から3日間、日報では新規事項は報告されていなかったが、ようやく注記が付けられた。
4~6号機
◎日報に新規事項の記載なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
◎日報に新規事項の記載なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
《水処理設備および貯蔵設備の状況》
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・RO淡水化装置RO-2は停止、RO-3は運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
※高性能多核種除去設備は、H8タンクエリアのストロンチウム処理水の処理を実施していたが、11月2日の同設備建屋内での水漏れにより処理を停止。
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクFから海洋排水を停止。排出量は706トン
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクFの当社および第三者機関による分析結果[採取日10月27日]については同等の値であり、運用目標値を満足していることを確認したことから、11月7日午前10時3分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時18分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
その後、午後2時57分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は706m3。
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクGから海洋排水を開始
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクGの当社および第三者機関による分析結果[採取日10月30日]については同等の値であり、運用目標値を満足していることを確認したことから、(既出)
11月8日午前9時56分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時12分に漏えい等の異常がないことを確認。
地下水バイパス
◎日報に新規事項の記載なし
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
11月7日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/30 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 11/5 11/6
E-1 2,300 2,800 2,300 3,100 1,900 2,800 4,300 3,100
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 18.5 0.0 0.0
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/30 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 11/5 11/6
G-1 610 270 340 260 350 160 160 200
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 18.5 0.0 0.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/30 10/31 11/1 11/2 11/3 11/4 11/5 11/6
G-2 650 540 470 570 1,900 590 390 490
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 18.5 0.0 0.0
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
地下貯水槽
◎日報に新規事項の記載なし
1~3号機放水路 1号機放水路立坑水下流側の分析結果が低下
<最新のサンプリング実績>
今回の1号機放水路立坑水下流側の分析結果については、前回値と比較して低下していた。その他の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
K排水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
関連データ(東京電力以外のサイト)
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