プロ野球選手が野球賭博に関与したというニュースが流れたのは今月5日。

その選手とは読売ジャイアンツの福田聡志投手（32）。

球団は謹慎処分を発表、刑法の賭博罪にあたる可能性もあるとして、警察への届け出も検討しているようです。

福田投手は昨年、同じジャイアンツの笠原将生投手（24）からある男性を紹介され、その男性に誘われて賭けをするようになりました。最初は今年の夏の甲子園の試合で賭けをしました。そして福田投手は賭けに負けて大きな損失を被ることになりました。

その男性に『プロ野球で取り返せばいい』と言われ、今度はプロ野球10試合、メジャーリーグ10試合ほどで再び賭けをしました。

その中には自分が所属するジャイアンツの試合も数試合含まれていたそうです。

負けはどんどん増えていき、百数十万にまで膨らみます。その後、福田選手は子供が生まれることから賭けをやめることにします。

男性からの連絡を無視するようになりました。

9月30日、福田投手と連絡が取れなくなった男性はジャイアンツ球場を訪れます。

ガードマンに要件を聞かれた男性は『福田選手に借した金を取立てに来た』と話したと言います。

このことによって問題が発覚しました。

福田投手はパチンコ、麻雀、競馬などチーム内ではかなりのギャンブル好きだったようです。

ギャンブルをやること自体、悪いとは言いません。ストレス解消にギャンブルをやる人もいれば、明日への活力にする人もいるでしょうから。

ただ、やっていいことと悪いことはわかるだろうと言いたいですね。
プロ野球選手としての自覚とも言うべきでしょうか。

福田選手は9月に3人目の子どもが生まれたばかり。これからもっと頑張らなくてはいけない時期だったはずです。
期待されながらも今季は1軍の登板はなし。これでは弁解の余地はありません。

そして福田投手に男性を紹介したとされる笠原投手。父は元プロ野球選手、弟もプロ野球選手という野球一家です。野球一家で育ったのならば、なおさら野球選手にとって何が一番タブーなのか、わかるだろうと言いたいです。

190センチ以上の長身から投げるストレートは力強く、将来的にも魅力ある選手で期待していたので残念でなりません。

私が生まれる前のことですが、
1969年に発覚した「黒い霧事件」はあまりにも有名な野球賭博事件です。
6人が永久追放処分、関与が疑われた10人以上が処分を受けました。

その中には池永正明という大投手もいました。

池永正明投手は西鉄に入団した年に20勝を挙げ、その後も勝ち星を積み重ね、わずか5年で99勝を挙げた投手です。

池永正明投手はこの事件に関与したとして、『永久追放処分』になります。
周りの人の嘆願もあって処分が解除されましたが、35年後のことです。

今回の件、球団は全スタッフ、職員に事情聴取する方針だそうです。

私の勝手な予想なのですが、まだまだ関与していた人間がいるような気がしてなりません。

福田選手32歳、笠原選手24歳。この二人が特に仲がよかったかわかりませんが、この年齢の開きを考えると、まだまだ誰か他の選手も関与しているのではと考えてしまいます。

私は大好きな巨人軍がこんなことになってしまって、情けなくて悲しい気持ちでいっぱいですが、こういうことは絶対にうやむやにせずとことん調査してほしいと思っています。

国立競技場の建設財源の一部にと、『野球くじ』をという話もありましたが、おそらくもう導入されることはないでしょう。

『野球』は2020年の東京オリンピックの追加種目の一つとして国際オリンピック委員会への推薦が決まったばかり。これからもっと『野球』を世界にと盛り上がっていたところでした。

そしてジャイアンツはリーグ優勝を逃し、何とかクライマックスシリーズを勝ち抜こうとチームが一丸となっている時でした。

応援してくれていたファンもたくさんいたはずなのに、『クライマックスシリーズを辞退しろ』という声も抗議の電話が球団事務所には殺到しているようです。

八百長に関与していなかったのが、せめてもの救いというしかありません。

好きで始めた野球を、そして自分の所属する球団までをも賭けの対象にした福田投手が私は許せません。ほんの出来心だったかもしれませんが、やってしまったことは取り返しのつかないことです。

何よりも多くのプロ野球ファン、そして子どもたちの夢を壊した罪の大きさは計り知れません。

■ プロ野球
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