9月10日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により70μm線量当量率の測定を一部実施できないところを除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)において異常がないことを確認。
H4エリア E-1は37,000ベクレル。E-2は冠水のため採取出来ず
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/3 9/4 9/5 9/6 9/7 9/8 9/9
E-1 44,000 41,000 34,000 25,000 46,000 37,000 37,000
浪江雨量(mm) 1.5 1.0 0.0 36.5 35.5 40.5 79.5
※ E-2は「降雨による冠水のため採取出来ず」と記された
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/1 9/3 9/4 9/5 9/6 9/7 9/8 9/9
G-1 560 300 330 1,900 3,300 3,400 2,300 170
浪江雨量(mm) 1.5 1.5 1.0 0.0 36.5 35.5 40.5 79.5
※数値が大きく低下
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/1 9/3 9/4 9/5 9/6 9/7 9/8 9/9
G-2 160 750 1,600 2,600 800 5,700 550 190
浪江雨量(mm) 1.5 1.5 1.0 0.0 36.5 35.5 40.5 79.5
※G-1同様、低下
1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.1でマンガン-54と全ベータが過去最高値。港湾内北側ではセシウム-137が過去最高値
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<過去最高値>地下水観測孔No.1
マンガン-54:0.68Bq/L(2015.09.10)
過去最高値:0.48Bq/L(2015.08.27)
<過去最高値>地下水観測孔No.1
全ベータ:4,700Bq/L(2015.09.10)
過去最高値:4,000Bq/L(2015.09.03)
※ 鉄が中性子を受けて生成される放射化生成物であるマンガン-54については、記事末尾にリンクを紹介
<過去最高値>港湾内北側
セシウム-137:11Bq/L(2015.09.10)
過去最高値:9.2Bq/L(2015.09.09)
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~3号機放水路
新規事項なし
K排水路の状況 また汚染雨水が海へ。もはや処置なしか
※K排水路の排水については、同排水路内に堰を設けて、移送ポンプを設置し港湾内に繋がるC排水路へ移送しているが、9月11日、K排水路に設置したカメラ映像を確認したところ、降雨の影響により、午前3時3分から午前4時20分および午前5時20分から午前5時50分、また午前6時13分から午前7時7分の間で雨水が堰を乗り越え、外洋側へ一部排水されていることを確認。その後は、K排水路内の雨水は全てC排水路に移送しており、外洋への排水はなし。
関連データ(東京電力以外のサイト)
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