2015年9月1日 今日の東電プレスリリース

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9月1日(火曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

1号機

新規事項なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

2号機 タービン建屋地下高濃度滞留水を移送停止

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年8月27日午後4時39分~9月1日午前5時4分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

3~6号機

新規事項なし

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中

地下水バイパス 通算79回目の海洋排水を開始

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日8月18日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。(既出)

9月1日午前10時17分より海洋への排水を開始。同日午前10時25分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

8月31日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により、一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)において異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

H4エリア E-1の全ベータは50,000ベクレルに上昇

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成27年9月1日
www.tepco.co.jp  

H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 8/24 8/25 8/26 8/27 8/28 8/29 8/30
E-1 1,300 1,300 1,600 820 40,000 41,000 50,000
浪江雨量(mm) 11.0 3.0 18.0 28.0 11.5 29.0 25.5

H6エリア G-1のトリチウム上昇続く。1,500ベクレル

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成27年9月1日
www.tepco.co.jp  

H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 8/25 8/26 8/27 8/28 8/29 8/30
G-1 190 160 170 180 740 1,500
浪江雨量(mm) 3.0 18.0 28.0 11.5 29.0 25.5

1~4号機タービン建屋東側 地下水ドレンの汲み上げ井戸に近い地下水観測孔No.1で全ベータが過去最高値

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年9月1日
www.tepco.co.jp  
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年9月1日
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年9月1日

<過去最高値の更新>地下水観測孔No.1
全ベータ:3,800Bq/L(2015.08.31)
 これまでの最高値:3,700Bq/L(2015.08.27)

※地下水観測孔No.1は、サブドレン計画の汲み上げ井戸(地下水ドレン)から直線距離で50m未満。また隣接する1,2号機ウェルポイント汲み上げ水の全ベータは97万ベクレルと高い値を記録している

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

1~3号機放水路

新規事項なし

K排水路の状況 分析結果の変動は降雨の影響との記載が続く。雨が振り続ける限り汚染度は高止まりし、さらに海への流出が懸念される状況が続いている

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回(8月29日)の分析結果と同様に降雨の影響により上昇した値が継続しているが、過去の変動範囲内であり、引き続き、監視を継続する。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年9月1日

 福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年9月1日
www.tepco.co.jp  

前日の午前6時20分にサンプル採取したデータ

福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年9月1日
福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年9月1日

関連データ(東京電力以外のサイト)

 [浪江]2015年9月(日ごとの値)主な要素 | 気象庁|過去の気象データ検索
www.data.jma.go.jp  

【福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】

9月1日の降水量合計は1.5mm  1時間最大降水量は0.5mm  10分間最大は0.5mm
 気温は最高 26.3℃、最低 19.4℃ 日照時間 0.3
 最大風速 3.7 南南東 最大瞬間風速 7.0 南南東
8月31日の降水量合計は7.0mm  1時間最大降水量は1.5mm  10分間最大は1.0mm
 気温は最高 21.2℃、最低 19.5℃ 日照時間 0.0
 最大風速 1.8 北北東 最大瞬間風速 4.0 北北東
8月30日の降水量合計は25.5mm  1時間最大降水量は6.0mm  10分間最大は2.5mm
 気温は最高 20.6℃、最低 18.5℃ 日照時間 0.0
 最大風速 2.8 北北西 最大瞬間風速 5.0 北北西

●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。

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