H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
11月25日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機タービン建屋東側 ~1号機海側の過去最高値が赤字で加筆される(地下水観測孔No.0-3-2でマンガン-54が170.00Bq/L)
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
タービン建屋東側(海に直面した敷地が低いエリア)の地下水分析が公開されている上記資料の「前回公表までの最高値」の項目で、前日発表にはなかった地下水観測孔No.0-3-2で、マンガン-54が170.00Bq/Lという数値が赤字で追記されている。前日付けの発表では同じ観測孔のマンガン-54の最高値は、2014年2月20日採取分の0.64Bq/Lだった。
なお、資料の注釈によると「カッコ内は、各値の採取日を示す。〔 〕は平成25年、〈 〉は平成26」とのこと。赤字のマンガン-54は今年2014年11月24日採取分ということになるが、同じ採取日・採取場所のデータはまだ公表されていない。
地下水観測孔No.0-3-2は1号機タービン建屋の海側に位置し、水の出入りを完全に遮断しているわけではないシルトフェンスにも近い。
詳しい説明を待ちたい。
1~4号機サブドレン観測井
新規事項なし
※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
降雨によってフォールアウト(放射性物質を含む降下物)の影響で井戸などの線量が高まるという推定が事故原発では頻繁に見かけられるが、降雨のあった11月25日には、ドレン孔水も地下貯水槽漏洩検知孔水も最大値に若干の減少が見られた。
関連データ(東京電力以外のサイト)
以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年11月26日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太
最終更新: