写真や動画を見ても伝わらないことって、たくさんある。
震災の直後から夏・秋にかけて、現地の人たちは虫に悩まされ続けた。その経験があるからに違いない。ペットボトルを使ったモスキート・トラップのこと、被災地発の記事としてたくさん、驚くほどたくさん目にする。
それは、虫が増えてくるこれからの季節に対する予防策としてのみならず、台風で甚大な被害を受けたフィリピン、さらにアフリカの人たちにも向けて発信されている。
作り方は簡単。
ペットボトルを上下半分ほどにカットする。下の部分に砂糖や黒砂糖などの糖分と水、そしてイーストを混ぜる。そしてペットボトルの上の部分を反対に差し込んでテープで止める。
それだけ。
人間などが発する二酸化炭素をセンサーで感知する蚊などは、イーストが発酵して出す二酸化炭素におびき寄せられてペットボトルの中へ。入口は漏斗状で易々入れる。でも出口が見出せずにボトルの中に捕われてしまうという算段だ。
図解など必要ないくらいでしょ。理屈を知れば「なるほど!」と誰でも作れちゃいそうです。そして効果があったら世界に発信すればいい、というワケ。
おそらくこの原理でいくと、蚊だけでなくブヨやハエの一部にも効果的なトラップになるかもしれない。火も電気も神経に有害なクスリも使わずに、夏の夜の安眠を確保できて、なおかつ拡大が懸念されている南方系伝染病の予防にもつながる、というワケ!
ウチは寝室や居間のほか、庭先や家庭菜園にも設置して、どんな虫が捕まるか調べてみようと思っています。
実制作したものの効果のほどは後日お知らせしますのでお楽しみに。
(あんまりたくさん虫が入った画像は載せないようにしますからご安心を)
文●井上良太
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