「水曜どうでしょう」が好きだ。
深夜に大爆笑するほど笑う訳でもなく、出演者が各々自分たちだけをただひたすら罵り罵倒し合い他の誰の事も傷付けることのない「水曜どうでしょう」が大好きだ。
そんな「水曜どうでしょう」かなり前にいったん最終回を迎え「彼らはまたいつ旅に出るんだろう」なぁんてことを思っていた2011年の年明け早々ビッグニュースが!「2011年3月再び旅に出ます!」と(≧∇≦)
心躍ったねぇー!3月が楽しみだった♡
ただ 北海道で3月放送ということはこちらで放送されるのは何ヶ月も先のはず…
早速、函館の店長へ「録画お願いしまーす」と連絡を入れた…
そして月日は経ち
いろんなことがあり わたしは「水曜どうでしょう」どころではなくなった。自分自身が「どうしよう」って状態になってしまった。
避難所生活を経てカラダだけ身を寄せる場所を探し電気も水道もガスもない生活がしばらく続き やっと何とかカタチが出来てきた頃 郵便局のレターパックが届いた。
函館の店長からだった。
中にはDVDが3枚…
「気持ちが落ち着いたら見てね」とメッセージが添えてあった。
「あっ!」そのときやっと思い出した…函館の店長はずーっと録画しつづけてくれていたのだった。
それからしばらくの間 わたしはその届いたDVDを見る事が出来なかった。
相変わらずテレビはなんとなくつけてはいても民放はなんだか見る気にはなれずNHKばかりボーッと眺めてる日々が続いていた。
夏を迎える頃 どんどん体調も悪くなっていった 人と話すのも関わるのも嫌で嫌で仕方がなかった
そんな時 必ずわたしに「新柵さん◯◯した方がいいんじゃない」とか「◯◯しよう」と遠く離れた場所から言い続けてくれていたのはいつも函館の店長だった。
「ねぇ 新柵さん どうでしょう見た?もしね 見れたらみてみて 相変わらずバカバカしいわよ~」と彼女は電話の向こうで笑っていた
DVDプレーヤーにDVDをセットした。
のんき?な陽気なオープニングテーマ曲が流れてきた
そしてわたしはあの日以来やっと心から笑うことが出来たのだ。おもしろかったね~相当バカバカしかった(笑)
わたしの心に血を流してくれたのは好きな音楽だった
わたしに笑うことを思い出させてくれたのは「水曜どうでしょう」だった。
ありがとう 大泉 洋 ありがとうミスター
そして やっぱり…
ありがとう 函館の店長^ ^
2014年2月28日 / 文●新柵ひろ子
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