この小説のご使用方法
この小説は多人数で書かれています。1話書いたら、次の人がその内容を引き継いで次の話を作ります。
次の人は前の内容に矛盾のしないように書かなければなりません。その様がリレーのように見えるので、連続リレー小説と呼ぶことにしました。
またもう一つ、タグに設定されている言葉を必ず文中で使うというルールを設定しました。
どこに使われているか探してみてください。
もくじはこちら
質問中
「よし、あと2問。」
今のところはうまくいっているみたいだ。私は心の中でつぶやいた。
もしかしたら口に出してしまっていたかも。
閻魔丘はビルの中の一室。「丘なんていうから、どこに連れて行かれるかと思った。」
なんて彼は言っていたけど、その反応もたまらなく面白い。いつもはクールぶっているのに、思っていないことに出会うととたんに弱い。
彼は本番に弱いのだ、きっと。うん。
入場料はひとり400円。入り口にはニヤニヤ顔のオヤジが店番をしている。生ハムみたいなぺらぺらな服を着て、かなり怪しい。
まぁ、ぱりっとした服装だったらもっとおかしいんだけど。オヤジのことはおいておこう。キーマンとは到底思えない。
それにしても大きい。ドアより大きいのにどうやってここまで運んだんだろう。これもオヤジの能力?…だからオヤジはおいておこう。
とにかく質問に集中しなければならない。
ここまでは当たり障りのない質問ばかりだった。
彼「好きな人がいる」あたし「はい」
あたし「朝ごはんを食べた」
彼「はい」
彼「好きな人には手紙を出すことがある」あたし「はい」
カップルじゃないし…なんて彼は言っていたが、十分意識してるんじゃん。
大体、閻魔と恋愛にどんな関係があるんだろう。まぁ、いいか。こうして楽しんでいるんだし。…ああ、そうか、今、気がついた。あたしとしたことが。
嘘がつけないシチュエーションで質問をお互いにさせあって、相手の本音を聞きだすってことね。で、お互いの気持ちに気が付くって仕掛けか。
やっぱり黒幕はオヤジなんじゃん。半分怪しくて半分やさしい。オヤジの成分表示を見てみたい。
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