4月2日(土曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。
※ 情報を追加して更新します
構内排水路の分析結果(3月24日~4月1日)
1~6号機
◎日報に新規事項の記載なし
◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
・1号機原子炉建屋地下から集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中
◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
◎日報に新規事項の記載なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備停止中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクAから海洋排水を実施。排出量は744トン
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクAの分析結果[採取日3月25日]について、運用目標値を満足していることを確認。4月1日午前10時23分より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時35分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
その後、午後3時30分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は744m3。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクBから海洋排水を開始
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクBの分析結果[採取日3月27日]について、運用目標値を満足していることを確認。(既出)
4月2日午前10時より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時10分に漏えい等の異常がないことを確認。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクCからの排水準備が進む
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクCの分析結果[採取日3月29日]について、運用目標値を満足していることを確認。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
※ 一時貯水タンクは浄化後のサブドレン・地下水ドレン水を海洋排出前に一時貯水するもので「サンプルタンク」とも呼ばれる。
サブドレン・地下水ドレン 集水タンクの分析結果(3月26日採取分)
※ 集水タンクはサブドレン・地下水ドレンから汲み上げた水を浄化施設に送る前に貯えておくタンクのこと。
地下水バイパス
◎日報に新規事項の記載なし
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
4月1日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
◆H4エリア
◎日報に新規事項の記載なし
○H4エリア周辺地下水E-1<全ベータ>
3月31日採取分: 8,900Bq/L
3月30日採取分:14,000Bq/L
3月29日採取分: 7,800Bq/L
3月28日採取分: 6,500Bq/L
3月27日採取分: 7,800Bq/L
3月26日採取分: 7,600Bq/L
3月25日採取分: 8,700Bq/L
3月24日採取分: 8,600Bq/L
3月23日採取分:11,000Bq/L
3月22日採取分:12,000Bq/L
3月21日採取分: 6,900Bq/L
これまでの最高値:710,000Bq/L(2013.11.10)
◆H6エリア
◎日報に新規事項の記載なし
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
1~3号機放水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
K排水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
※これまでの分析結果において、有意な変動が確認されていないこと(降雨の影響による数値の上昇を除く)、およびK排水路の流路変更に伴い、当該排水路から直接港湾外に排水されることがなくなったことから、本事象に対する監視強化については、3月31日の採取分を以て終了し、今後、定例分析による監視を行っていく。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)2016年4月2日|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社
関連データ(東京電力以外のサイト)
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