2016年2月26日 今日の東電プレスリリース

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2月26日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

1~2号機

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

3号機 スキマサージタンク蓋の取り替え作業等で停止していた使用済み燃料プールの冷却を再開。およそ30時間の冷却停止での温度上昇は1.6℃。今後も冷却を停止した上での作業は続く

・3号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)代替冷却系については、スキマサージタンク蓋の取り替え作業等を行うため、2月24日午前5時20分に停止。(2月25日午後5時までの約36時間停止予定)
なお、停止時のSFP水温度は20.0℃。冷却停止時間におけるSFP水温度上昇率は0.097℃/hで、停止中のSFP水温度上昇は最大で約3.5℃と評価されることから、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、SFP水温度の管理上問題はない。(既出)

2月25日午後11時1分にSFP代替冷却系を起動。同日午後11時30分運転状態に異常なしを確認。起動時のSFP水温度は21.6℃(停止時20.0℃)、運転上の制限値(65℃)に対して余裕があり、SFP水温度の管理上問題ない。なお、当該作業については、本日以降もSFP代替冷却系を停止し作業を実施する。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日

【解説】スキマサージタンク(skimmer surge tank)は、燃料プールのオーバーフローを受けるタンク、つまり燃料プールの上澄みをすくい取った水を貯めるタンクのこと。今回約30時間の冷却停止中のプール水温の上昇は1.6℃だった。今回の冷却停止と温度上昇から仮に冷却が滞った際の余裕を考えると、水温20℃から、運転の制限値である65℃に達するまでに約35日間かかる計算になる。

その他の項目に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

4~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◎日報に新規事項の記載なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

◎日報に新規事項の記載なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備の状況 第二セシウム吸着装置を「運転」

・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日

その他の項目に新規事項の記載なし

・セシウム吸着装置運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備停止中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクEから海洋排水を実施。排出量は713トン

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクEの分析結果[採取日2月18日]については、運用目標値を満足していることを確認。2月25日午前9時59分より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時10分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、午後2時54分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は713m3。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクFから海洋排水を開始

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクFの分析結果[採取日2月20日]については、運用目標値を満足していることを確認。2月26日午前10時より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時24分に漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクGからの排水準備が進む

※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクGの分析結果[採取日2月21日]については、運用目標値を満足していることを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日

※ 一時貯水タンクは浄化後のサブドレン・地下水ドレン水を海洋排出前に一時貯水するもので「サンプルタンク」とも呼ばれる。

 福島第一原子力発電所 サブドレン・地下水ドレン浄化水の分析結果|東京電力 平成28年2月26日(1ページ目)
www.tepco.co.jp  

サブドレン・地下水ドレン 集水タンクの分析結果(2月26日採取分)

※ 集水タンクはサブドレン・地下水ドレンから汲み上げた水を浄化施設に送る前に貯えておくタンクのこと。

 福島第一原子力発電所 サブドレン・地下水ドレン集水タンクの分析結果(2月19日採取分)|東京電力 平成27年2月26日(2ページ目)
www.tepco.co.jp  

地下水バイパス

◎日報に新規事項の記載なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

2月25日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成28年2月26日

H4エリア南放水口・排水路 B排水路ふれあい交差点近傍、2月25日のサンプリングは水がなく採取できず

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (南放水口・排水路)|東京電力 平成28年2月26日
www.tepco.co.jp  

◆H4エリア

◎日報に新規事項の記載なし

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成28年2月26日
www.tepco.co.jp  

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