10月15日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。
※ 情報を追加して更新します
1~6号機
日報に新規事項の記載なし
◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
日報に新規事項の記載なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクAから海洋排水を開始
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクAの当社および第三者機関による分析結果[採取日10月5日]については同等の値であり、運用目標値を満足していたことから、(既出)
10月15日午前10時7分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時24分に漏えい等の異常がないことを確認。
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクBからの排水準備が進む
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクBの当社および第三者機関による分析結果[採取日10月6日]については同等の値であり、運用目標値を満足していることを確認。
サブドレン・地下水ドレン 集水タンク(井戸から汲み上げた処理前の水)の分析結果(10月3日採取分)
セシウム-134:16Bq/L、セシウム-137:87Bq/L。それぞれ、海洋排水にあたっての運用目標は、1リットルあたり1ベクレル。トリチウムは上昇気味で330Bq/L。トリチウムの運用目標は1リットルあたり1500ベクレル。
警戒が必要な全ベータは10月3日採取分でもデータ発表されていない。
地下水バイパス 通算85回目の海洋排水を終了。排出量は2,109トン
※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の当社および第三者機関による分析結果[採取日10月1日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認したことから、10月14日午前10時より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時5分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
その後、午後6時28分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は2,109m3。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
10月14日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/7 10/8 10/9 10/10 10/11 10/12 10/13
E-1 29,000 ※ 23,000 19,000 16,000 17,000 17,000
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0
※:悪天候により採取中止
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/7 10/8 10/9 10/10 10/11 10/12 10/13
G-1 950 ※ 1,900 1,300 1,400 1,500 1,200
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 10/7 10/8 10/9 10/10 10/11 10/12 10/13
G-2 600 ※ 790 620 740 590 600
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
前回13日のサンプル採取で全ベータが過去最高値(1,700Bq/L)を記録した「4号機スクリーン」14日採取分の測定結果は1,600Bq/Lで、依然高い水準で推移。10月12日採取分で全ベータが過去最高値となった「3,4号機取水口間」ではサンプル採取が行われていない
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
1~3号機放水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
K排水路
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
関連データ(東京電力以外のサイト)
最終更新: