9月20日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。
※ 情報を追加して更新します
1号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水を移送。移送先は1号機廃棄物処理建屋
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
・1号機タービン建屋地下→1号機廃棄物処理建屋へ高濃度滞留水を移送実施中。(2015年9月20日午前10時6分~)
※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中
2号機 建屋地下の高濃度滞留水の移送を実施
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下・原子炉建屋地下・廃棄物処理建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施。(2015年9月17日午後1時57分~9月19日午後2時19分)
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月19日午後3時33分~)
※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中
3号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送先を切り替え(移送先は高温焼却炉建屋→プロセス主建屋)
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施。(2015年9月18日午後4時30分~9月19日午後2時19分)
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月19日午後3時40分~)
※ 建屋地下からの滞留水移送は実施中
4~6号機
新規事項なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中
地下水バイパス
新規事項なし
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
9月19日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
H4エリア E-2は降雨による冠水のため採取出来ず
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/12 9/13 9/14 9/15 9/16 9/17 9/18
E-1 35,000 37,000 33,000 26,000 31,000 31,000 31,000
浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.5 11.0
H4エリア周辺地下水【E-2】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/12 9/13 9/14 9/15 9/16 9/17 9/18
E-2 200 360 170 60 88 73★浪江雨量(mm) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.5 11.0
★ 降雨による冠水のため採取出来ず
H6エリア G-1のトリチウム濃度が過去最高値。3,600ベクレル
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/11 9/12 9/13 9/14 9/15 9/16 9/17 9/18
G-1 ※ 2,900 2,600 2,400 890 2,200 3,400 3,600
浪江雨量(mm) 93.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.5 11.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/11 9/12 9/13 9/14 9/15 9/16 9/17 9/18
G-2 ※ 200 1,300 730 4,600 4,000 9,800 9,400
浪江雨量(mm) 93.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.5 11.0
※ 悪天候により採取中止
<過去最高値>H6タンクエリアG-1
トリチウム(H3):3,600Bq/L(2015.09.18)
これまでの最高値:3,400Bq/L(2014.03.17/2014.09.9/2015.09.17)
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
最終更新: