夏到来!キャンプのススメ♪ ~後編~

前回の話

キャンプに「必要」&「あれば便利」な道具について

キャンプをする際、鍋やフライパンなど普段使っているもので代用できる道具もありますが、専用のアイテムを揃える必要もあります。

これからキャンプを始める際になくてはならない道具、またあると便利なものなどについてご紹介します。

■キャンプに「必要」&「あれば便利」な道具

○テント
キャンプ道具と聞いてまっさきに思い浮かべるのはテントという方も多いのではないでしょうか。キャンプをする際、テントが快適性、満足度に与える影響は大きいものがあります。ぜひ、納得のできる一品を選びたい道具のひとつです。

テントを選ぶ際、気に入ったデザインであることは大前提ですが、その他にもいくつかのポイントがあります。まず最初に考えるのは形状です。私が子供の頃、テントと言えば金属製のフレームを組み立て、それにビニール製のカバーをかけた、三角形のものが定番でした。

しかし、現在はポール(※テントの骨組みとなる弾力性のある細長い棒。ジュラルミンやグラスファイバーなどでできている)を2本以上使ったドーム型と呼ばれるテントが主流です。風に強く、だれでも簡単に素早く設営できるのが特徴です。他にもロッジ型テントなど、いくつか種類がありますが、最初のテントはドーム型が一番いいと思います。

ワンタッチテントと呼ばれる簡単に設営できることを売りにしているタイプもありますが、耐風性や信頼性などを考えると個人的にはあまりおすすめできません。

ドーム型テントが一番無難ではありますが、「定番はつまらい」という方にはティピー型もおすすめです。ポールを1本立てるだけのシンプルなテントですが、思いのほか風にも強く快適です。アメリカの先住民族のテントを彷彿させるデザインとそこから生み出される雰囲気が魅力のテントです。

形状が決まった後は細かい点をチェック。オートキャンプなど、車に大量の荷物を積んで現地まで行くことができるならば、中で立つことができる大型テントが居住性が高くておすすめです。

耐水圧と呼ばれる雨に対しての強さも重要です。数値が高ければ高いほど、それだけ雨が浸みにくいテントです。少なくとも1500mm以上の耐水圧はほしいところです。ある程度、名前が知られたメーカーならば問題はないと思います。

テントの出入り口、雨を防ぐためにテント本体の上に被せる「フライシート」と「本体」の間にできる「前室」と呼ばれる空間も重要です。広い前室は雨の日に荷物を置いたり、出入りがしやすくなるなど大活躍します。

夏場の使用を考えるならば、通気性も重要です。本体にメッシュ素材を多用していたり、フライシートに換気口があれば、より涼しく快適に過ごせます。

テントの値段が反映されやすいのがポールの素材です。ポールはジュラルミンなどの金属製やグラスファイバー製などがありますが、高価なテントは耐久性の高い金属製のポールを使用していることが多く、安価なものはグラスファイバー製がほとんどです。

○タープ、スクリーンテント(スクリーンタープ)
必ずしも必要というものではないのですが、あれば日差しの強い日や雨天時でも快適に過ごすことができます。一昔前はタープが一般的でしたが、現在はスクリーンテントと呼ばれる天井部だけでなく四方をメッシュ素材で覆ったものも人気があります。日差しや雨をしのぐタープの特徴に加えて、虫が侵入しずらいという長所もあります。

○寝袋(シュラフ)
キャンプで布団代わりに使用されるが寝袋です。形状のよって「封筒型」と「マミー型」の2つに大きく分けることができます。

荷物の量を気にしないで済むキャンプをする場合には、「封筒型」がおすすめです。封筒型はその名の通り長方形の寝袋で、保温性の高い化学繊維の中綿が使われているものが多いです。

ゆったりとした造りになっているために快適に寝ることができるという良さがあります。また、汚れた際に洗濯機で丸洗いできるものが多い(※中綿素材がダウンの場合などは不可)という長所もあります。短所としてはマミー型と比較した際、中綿が同一量でも保温力が劣り、かさ張ることがあります。しかし、夏場、車でキャンプ場に行って野営をするならばデメリットはないに等しいと思います。

○マット
テントで寝る際は、寝袋の下にキャンプ用のマットを敷きます。マットには地面の凹凸を和らげる緩衝の目的の他に、断熱という重要な役割もあります。夜や朝方、地面に横になっていると想像以上に体温奪われます。服装によっては寒さに震えるほどです。マットがあるのとないのでは寒さが全く異なります。

マットも様々なタイプがありますが、最も一般的なものはいわゆる「銀マット」と呼ばれる、発泡素材の片面に銀色のアルミシートを張り付けたものです。使用する際に銀色の面を上にすると保温性がより高くなります。

オートキャンプなどでは、空気をいれて使用する厚手のエアーマットもクッション性が高く快適なのでおすすめです。

○ヘッドランプ
夜のキャンプ場では懐中電灯は必須です。両手が空くのでヘッドランプが断然便利です。さらに電球がLEDだと電池の消耗が少なく長時間使用することができます。

○ランタン
ヘッドランプさえあればランタンはなくてもキャンプはできます。しかし、ランタンがあると、ディナーやその後の団欒の際、格段に快適且つ、素敵なキャンピングムードを楽しむことができるので、ぜひ欲しいアイテムです。

ランタンには使用する燃料などによって、「ガソリンランタン」、「ガスランタン」、「電池式ランタン」など複数の種類があります。野外で使用する際には光量が大きく、光色に暖かみのあるガソリンやガスタイプがおすすめです。電池式ランタンは火事の恐れがなく、取扱いも簡単なのでテント内での使用などに適しています。

ランタンを使用する際にはランタンスタンドがあるといいです。ランタンは置く位置はもちろんのこと、高さによっても明るさや雰囲気が大きく変わってきます。高さや場所を自由に変えることができるランタンスタンドがあると便利です。

○ストーブ(調理用バーナー)
ストーブと呼ばれるキャンプ用の調理バーナーは、ガソリンなどの「液体燃料」を使用するものと「ガス」を使うタイプの2種類があります。

どちらが良いかは好き好きですが、最初は取扱いが簡単で燃料も入手しやすいガスカートリッジタイプがいいと思います。

○コッヘル
コッヘルとは、キャンプなどで使用する収納性に優れた鍋などのことをいいます。普段使っている鍋やフライパンでもまったく問題はありませんが、コッヘルの方が持ち運びがしやすいなど便利です。

○レインウェア、ポンチョ
キャンプでは両手を使う作業が多いので、雨具は傘よりもレインウェアの方が断然いいです。ポンチョよりも登山用レインウェアなど上下セパレートタイプの方が、濡れにくい上に動きやすいのでおすすめです。

道具の購入場所は、登山用品店などの専門店ならば、耐久性及び信頼性の高い道具を扱っている可能性が高いです。しかし、夏場、キャンプ場での野営だけを考えるならば、近所のホームセンターも手軽に購入できるのでおすすめです。

キャンプ場によってはテントなどのレンタルをしている所もあるので、購入前に一度借りて使用してみるのもいいかもしれません。

キャンプに必要な道具一覧

キャンプをするために必要な道具などをリストアップしてみます(※着替えや洗面用具など通常の旅行でも使用するアイテムは除く)

<キャンプの基本アイテム>
・テント(※必要に応じてタープやスクリーンテント)
・寝袋
・マット
・ランタン
・ランタンスタンド
・ヘッドランプ
・テーブル
・イス

<調理に関するアイテム>
・ストーブ(※調理用バーナー)
・燃料(※ストーブ&ランタン用)
・コッヘル
・水タンク(※容量は人数にもよりますが、4、5人程度ならば20L缶がいいかと思います。重いようならば10L缶を2つもおすすめです)
・お皿
・コップ
・箸、スプーン
・包丁
・まな板
・スポンジ、タワシ
・洗剤
・ゴミ袋
・トイレットペーパー、ウェットティッシュ(※汚れたものを拭いたりするなど、様々な場面で重宝します)
・軍手

<衣類に関するアイテム>
・レインウェア、ポンチョ
・サンダル(※水遊びの際だけでなく、テントへ出入りする際などに楽です)

<薬など>
・薬(※絆創膏やマキロンなどの消毒液など)
・日焼け止め
・蚊取り線香

<その他の小物>
・多機能ナイフ(※スイス製アーミーナイフが切れ味が良く、耐久性も高いのでおすすめです)
・ロープ(※物を干したりする際などいろいろと使い道があります)
・レジャーシート(※荷物置いたり、寝ころがったりすることができるので、あれば便利です)

ざっと思いつくものをピックアップしてみましたが、このほかにも日常生活で愛用しているものの中に、快適性向上につながる秘密アイテムがあるかもしれません。キャンプをより楽しむための自分だけの道具を考えてみるのも楽しいですよ♪

キャンプのススメ☆

自然の中で遊び、食べ、そして寝るキャンプは、今まで知らなかった自然の一面を発見する機会、それを見た時の感動、そして心の安らぎを提供してくれるものだと信じています。

特に普段はビルが建ち並ぶ都会で生活をしたり働いている方には、非日常的な自然の中で過ごす時間はかけがえのないひとときになるのではないでしょうか。

キャンプに興味がある人はもちろんのこと、ない方も一度騙されたと思って行かれてみると、ひょっとしたら虜になってしまうかもしれませんよ♪

キャンプは人生をより豊かにする可能性を秘めているものだと思います☆

湖畔でのキャンプ♪

Text & Photo(※出典元記載画像を除く):sKenji