2011年3月11日、東北地方で未曾有の大震災が起きた。
その年のプロ野球も震災の影響を受け、一時は開幕も危ぶまれた。
あれから4年がたった。当時を振り返ってみる。
野球なんてやっていていいのかという葛藤
選手たちはこんな時に野球なんてやってていいのかと何度も自問自答したという。
情熱大陸5/1放送【東北魂楽天イーグルス葛藤の50日野球の力...】 1/2
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2011.5.1 情熱大陸[1/2]
情熱大陸5/1放送【東北魂楽天イーグルス葛藤の50日野球の力...】2/2
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2011.5.1 情熱大陸[2/2]
番組の中で山﨑武司は開幕前のインタビューでこんなことを言っている。
『野球を通じて被災した人を励まそうという気にはなれなかった』
『今野球が必要ですか?』という問いに対しても、
『すごい難しい。いるかいらないか究極の選択をした場合には正直いらないかもしれない』と言った。
みせましょう野球の底力を!
2011年4月2日(土)。プロ野球12球団チャリティーマッチが全国各地で開催された。札幌ドームでは北海道日本ハムファイターズ対東北楽天イーグルスの試合が行われた。
試合前にプロ野球選手会長でもある嶋基宏がスピーチを行った。
2011 プロ野球開幕 いま僕たちに出来ること
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スピーチ全文
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あの大災害は本当だったのか
今でも信じられません
僕たちの本拠地でもあり住んでいる仙台、東北が今回の地震、津波で大きな被害を受けました
地震を起きたとき、僕たちは兵庫県で試合をしていました
家がある仙台にはまだ1回も帰れず横浜、名古屋、神戸、博多そしてこの札幌など
全国各地を転々としています
先日、神戸で募金活動をしたときに
前は私たちが助けられたから今度は私たちが助けると声をかけてくださいました
今、日本中が東北そして震災を受けた方々を応援し全力で支えあおうとしています
震災を受けてから眠れない日々が続きましたが、選手たちみんなで『自分たちには何ができるのか』『自分たちは何をしたらいいのか』を話し合い考えて抜いてきました
今スポーツの域を超えて野球の真価が問われていると思います
みせましょう野球の底力を
みせましょう野球選手の底力を
みせましょう野球ファンの底力を
共に頑張ろう東北
支えあおうニッポン
僕たちも野球の底力を信じて精一杯プレーします
被災地への支援よろしくお願いします
振り返って
いろいろな意見があるかもしれないが、
このスピーチに、そしてこの年のプロ野球に私も勇気をもらった1人だ。
私も野球ファンの1人として今こそ野球ファンの底力を見せたい。
選手たちは震災直後、野球なんてやってていいのかという葛藤があったと言った。野球なんてやっている場合じゃないと。
でも考え抜いて出した答えは、野球を通じて被災した方に勇気と希望を与え、共に頑張っていこうというものだった。
私はその決断は正解だったと思っている。
そして今、自分たちに何ができるかを考えたとき、答えは意外と近くにあるのかもしれない。
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