PL学園。
高校野球を知らなくても誰もが一度は耳にしたことがある名前だと思う。
小中学生だったころ、このPL学園はとにかく強かった。
「KKコンビ」と言われた清原和博、桑田真澄。この2人の怪物は甲子園で大暴れしてプロ野球に入ってからも大活躍した。あまりにも有名だった。
このKKコンビが卒業した1985年度はのちも含め彼ら2人の他に3人もプロ野球選手になっている。強いわけだ。

この2人がPL学園を全国区にしたわけだが、実はその前からけっこう強かったりする。
1981年には元ジャイアンツの吉村禎章がセンバツで優勝している。
他にも小早川毅彦や西田真司、金石昭人、木戸克彦、金森栄治や加藤英司などKKコンビ以前にもプロ野球で活躍したPL出身者はたくさんいる。

KKコンビ卒業後も2学年下に片岡篤史、立浪和義、野村弘樹、橋本清。さらにその1年下に宮本慎也がいる。入来祐作や坪井智也、今岡誠、松井稼頭央、大村三郎、福留孝介、今江敏晃、前田健太など挙げたらキリがないほどだ。

なんとこれまでに82人ものプロ野球選手を排出しているというからすごい。


そんなPL学園だが昨年10月に突然2015年は野球部員は募集しないと発表した。
監督不在が原因らしいのだが、そもそもの暴力事件が原因で監督が辞任してしまったりと不祥事続きの学園は坂道を転がるように転落していってしまった。とても春夏7回も全国制覇している超名門高校とは思えない姿だ。

野球部員は募集しないということはPL学園に入学しても野球ができないわけだか
ら甲子園を目指す球児は大阪桐蔭や履正社など他の強豪校へいってしまう。野球部存続危機の中、今年のPL学園受験者は28人しかいなかったらしい。

子どものころ、野球少年は王さんのいる強いジャイアンツに憧れ、清原、桑田のいる強いPL学園に憧れた。

過去の輝かしい栄光を知っているだけにとても寂しい気持ちになった。

96回も流れたあの校歌を再び甲子園で聞ける日は訪れるのだろうか。

燃ゆる希望に いのち生き
高き理想を 胸に抱く
若人のゆめ 羽曳野の
聖丘清く 育みて
PL学園 永久に
向上の道 進むなり
ああ PL PL
永遠の学園 永遠の学園

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