おれたち、なぜ生きてるのか?
もしかしたら、ここに答えの全てがあるかもしれない。
新沼暁之。彼は詩人なんかじゃない。でもヤツはさんざん生きている。
おれも生きる。あなたたちも、みんな生きている。
生まれてこのかた……、 これからも……、 こんな人間に出会えて本望だ。
灯りのないグラウンドで
頑張る子供達へ…。
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と、
以前ソーラーパネルをつかい
大船渡市内のグラウンドに
ライトをつけた。
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嬉しいお知らせ。
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今度は行政バックアップのもと
グラウンドの外野部に
2灯増設できる運びとなった。。
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真っ暗で…
隣接する運送会社から
漏れてくる
微かな灯りで野球をした。。
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父兄さんやコーチ達の
自家用車を並べ…
ライトを照らし…。
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野球をした。。
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目線の高さからくるライト。
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キャッチボールも出来なかった。。
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当初我々が
取り付けた灯りは
震災前のグランドライトには
全く敵わないものの
真っ暗を知っている
我々や父兄さん、子供達は
ひとしきり感動していた。。
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恐ろしい事に
数週間経った頃
関係者から
悲しい言葉を
投げつけられた。。
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その関係者は
俺の過去しか知らなくって。
ライトを工事したのが
俺だとは知らなくって。。
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震災後、初だろうか?
彼と会うのは…
得意気に声を掛けた
「どお?
あそこのグランドの
ライトは?」
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ばっさりやられた。
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「ダメダメ!
何とか野球は出来るけど
全然足りない。
やるなら徹底的にやって
くれりゃぁいいのに。」
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唖然とした。
人の善意が集まって
ついた灯り。。
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彼も震災後の暗がりを
知っているはず。
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…もう忘れて
しまったのかなあの頃を。。
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そして、そのギリギリの
灯りの下…野球をする
子供達がいることを。
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黙ってようと思った。
我慢出来なかった。
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みんなの善意の
集まりだということ。
その下で子供達が
喜んで野球をしていること。
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他のグラウンドでも
みんな欲しがっていること。
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そして俺が工事したこと。
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ガタガタ震えていました。
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「お前はもう一度
0になれと言ってあげました。」
その夜
「情けないです。」と
メールがきました。。
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それからずっと
引っかかっていた。
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増設の話を頂いたとき
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凄く嬉しかった。
凄く凄く嬉しかった。
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2灯の増設。。
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グランドの
外野部分につくライト。
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予算の上に更に
「灯りイイ貯。」
を足して購入。。
チョット高くついたけど
内野部分につけたヤツより
いい奴を購入した。
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どのくらい
明るくなるかな…。
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もちろんナイター設備迄は
明るくはないけどね。
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ゼロからの灯り。
サンリクテラセ。。
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※まだライトの施工は
終わっていません。。
車の中に置いて
点灯チェックを
してみました。
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再々シェア●井上良太
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