東日本大震災・復興支援リポート:石巻に「絆の駅」オープン!

iRyota25

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人と人が「熱く」つながっていける場所

2012年11月1日、未来に向けての一歩を踏み出した人と人をつなぐ新しい施設が石巻のまちなかにオープンします。

その名は「絆の駅」石巻ニューゼ&レジリエンスバー。ニューゼはニュースとフランス語で博物館を意味するミュゼの造語で、レジリエンスの方はしなやかに変化しながら復活していく力を意味します。

ここは震災直後、「手書きの壁新聞」で知られた石巻日日新聞が、復興への一歩を支援するためにオープンする施設です。

場所は「石ノ森萬画館」や「石巻まちなか復興マルシェ」のすぐ近く。復興に向けての情報交換の場として、ベースキャンプ的な場所になることが期待されます。

そんな絆の駅のオープン直前、訪問のチャンスがありました。展示する資料や、照明機材などの調整が進められる絆の駅の中を覗いてみると・・・

100周年を迎えた石巻日日新聞がストックしてきた、石巻エリアの歴史的な写真の数々が展示されるのを待って並んでいました。震災当時の資料や、そして手書きの壁新聞ももちろん展示されるそうです。

1階のニューゼには、報道部長として紙面を支えてきた竹内宏之さん(石巻日日新聞・常務取締役)が常駐する予定。県外から石巻を訪れる人たちに、被災地の現実をしっかり学んでもらえるスペースです。

ニュースの博物館の2階がバーなのは…

階段を上がって2階へ進むと、そこはレジリエンスバー。大型プロジェクターが備えられたミニシアターやおしゃれなテーブルが並びます。そして、スペースの片隅にはカウンターバー。

オープンに合わせてビアマイスターの資格まで取得したという、石巻日日新聞社長の近江弘一さんが話してくれました。

県外などから被災地を見に来てくれる人たちのための施設が、これまでなかったんだ。

新聞社の100周年を記念して壁新聞を展示するスペースを探していたら、運よくこの場所を見つけることができた。まるで、いまの自分たちのために20年前に建ててくれた物件なんじゃないかって思ったくらいだよ。

展示するだけじゃなくて、そこから何かが生まれる場所にしたいと考えたんだ。

2階のスペースは、昼間はワークショップとか被災地を理解してもらうためのイベントなんかに使って、夜は文字通りバーとしていろんな人が語り合う場所として利用してもらいたい。

このバーで飲んでいる地元の人と、外から来た人がたち知り合いになって、お酒を飲みながら言葉を交わし、石巻の現状を知ってもらい、さらに周りにいる人たちとも関わり合って、自分たちお互いの将来を語り合う。

そんな場所になるといいと思っている――。

ちょっとしたライブハウスほどの広さがあるスペースで、どんなことが語られ、この場所から未来に向けてのどんなプランが立ち上がって行くか。

レジリエンスバーは未来に向けて、しなやかな反発力が生み出される場所なのです。

変化する力の意味

石巻エリアの歴史と、震災の現実を展示した1階から2階へ上って行く階段の踊り場に掲げられた、千葉蒼玄さんによる書。

「変化する力」

被災地では、なんとかして早く被災前の生活を取り戻したいという気持ちが強い。しかし、もとのままを取り戻しても発展は期待できないかもしれない。いろいろな状況を考え、さまざまな人たちと意見を交わしながら、新しい何かに変化する力こそがこの町には必要だ――。そんな思いが伝わってきます。近江さんは書を指差して「いいでしょ」と笑うだけでしたが、きっとそんな思いだったのではないかと思います。

そしてもうひとつ考えたのは、「変化する力」が必要なのは被災地と呼ばれる地域だけでなく、日本中ではないかということ。これも間違いないでしょう。

●「絆の駅」石巻ニューゼ&レジリエンスバーへのアクセス

住所:石巻市中央2丁目8-2 ホシノBOXピア内橋通り商店街とアイトピア通り(大町通り)の交差点。石巻駅から徒歩10分・石ノ森萬画館から3分・石巻まちなか復興マルシェから1分ほど。

1F 「石巻ニューゼ」   開館時間 午前10時から午後5時 (月曜日定休)
電話 0225-98-7323  newsee@hibishinbun.com

2F 「レジリエンス バー」開店時間 午後7時から午前0時 (日・祝・月曜日定休) resilience@hibishinbun.com

開店時間 午後7時から午前0時 (日・祝・月曜日定休)
resilience@hibishinbun.com

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