我が家の畑の端境期(野菜の種類が極端に少なくなる時期)に、よもぎがたくさん生えてきました。
草餅の材料として使われる、あのよもぎです。新芽を食用にできることはよく知られています。ただ道端に生えている雑草のようなイメージがありますが、よもぎは栄養価も高く、生薬として利用されたりもしています。
私がまだ幼いころに祖母とよもぎの葉を摘み取って、お餅に入れて草餅にして食べた思い出があります。
せっかく畑によもぎが生えてきたので、子どもたちと思い出を共有しようと思い、よもぎを摘み取って食べてみることにしました。
よもぎパンを作ろう!
早速採ってきたよもぎを茹でて、細かく刻んでペーストを作りました。
今回はよもぎ餅ではなく、よもぎパンを作ってみることにしました。
手ごねは大変なのでホームベーカリーを使って生地を作ることにします。
よもぎ入りの食パン&あんパンを作ってみました!
自然の恵みを味わう
昔懐かしのよもぎパンは、ふだんは草餅など食べない子どもたちが喜んで食べていたのが印象的でした。
一緒によもぎを採った楽しい体験があるので、余計においしく感じたのだと思います。
自分が子どものころは当たり前によもぎを摘んで食べていましたが、今の時代ではその辺に生えてるものを摘んで食べたと言うと、
「え~、そんなの食べるの?」
と、抵抗を感じる方も多いと思います。
ちょっと昔までは当たり前だったのが、いつの間にか私たちの食生活も大きく変わりました。現代人は食べ物は買うことに慣らされているし、どんどん潔癖になってきている気もします。
今の時期なら日本では、たけのこ、わらび、タラの芽など、身近には食べられる物がいっぱいあります。
もともと日本人はそういうものを食べてきましたが、春の味覚として山菜を採って食べるのもいいんじゃないかと思います。
私の場合、自然薯掘りをしていた時期がありましたが、一生懸命掘ってくるので食べて美味しい、美味しいから掘るのがまた楽しい、そういう季節の恵みを採って食べる楽しみは今でもたくさんできると思います。
昔、祖母とよもぎの葉を摘み取って草餅を作ったことは、なぜか忘れられない思い出として鮮明に覚えています。
今の時代、ご飯はお金払わないと食べられないものと自然に植え付けられているような気がします。買わなくてもご飯が食べられるということを、自分が幼いころの体験を通して、子どもたちに生きた知識として伝えられたのは良かったと思います。
これを機会に少し野草の勉強でもしてみようと思います。
体験から学ぶシリーズ(前回の記事)