自分のルーツを探る

「戦時中、おじいちゃんはカナダにいたんだよ――。」

亡くなった祖母から聞いた祖父の戦争体験の話はこれだけです。

父方の祖父は私が生まれてすぐに亡くなりました。

「物をつくることが好きな人だった」
「私のことを一番可愛がってくれていた」

と他にも祖父について語ってくれたことはありますが、
今も覚えている情報は本当にわずかです。

ルーツを知りたい!と思ったきっかけ

祖父はどんな人だったのか?
カナダではどんな暮らしをしていたのか?

しばらくは祖父のことをよく知らずに過ごしてきてたのですが、私が社会人になって5、6年経ったころでしょうか。関心を持つようになったきっかけがありました。


――とある休日。
「親戚だ」と言う、カナダ人の中年夫婦がいきなり自宅を訪ねてきました。

詳しく話を聞いてみると、父とはメールでやり取りをしており、どうやらご自身のルーツを探りに日本まで来た(観光目的も兼ねています)のだそうです。横浜から茅ヶ崎、我が家を経由し翌日は京都に向かうのだと言っていました。

私の英語力の乏しさのせいで簡単な話だけで終わり、ルーツに関するお話は聞かずじまいだったのですが、後日その方が作った家系図を見て驚いたのを覚えています。

生年月日、名前、続柄、顔写真、出生地まで一人ずつ細かく記されており、日本でよく見るような家系図とは全く異なる印象。

多種多様なルーツを持つ人が暮らすカナダでは、もしかしたら普通のことなのかもしれませんが、日本人の感覚からするとこれほどの家系図を趣味の領域で自作してしまい、しかも遠い日本まで自分の足で確かめにくるという発想はありませんでした。

ついでに言うと、その方に促されて父も家系図を作っていました。A4紙に名前だけ書かれた簡単なものでしたが、各世代の方々の名を見て「この人はあの人(親戚)の先祖なんだ」という発見はなんとなく面白いと感じました。

生前の祖父は何をしていた?

話を戻します。

実はこのカナダ人の中年夫婦とは私の祖父兄弟の娘さん夫婦。つまり父の従兄弟にあたる方とその旦那さんでした。私の祖父、兄弟は移民としてカナダに住むようになったのだそうです。

数年前、父と祖父の話をすることがありました。

父自身も本人から直接詳しい話を聞いていたわけではないので、本当にわずかな事実とぼんやりとした情報のみを覚えているとのことでした。話の内容をまとめると、どうやらこんな生活を送っていたのだそうです。

・宿泊業をやっていたらしい(確かではない)
・第二次世界大戦のときは強制収容所に収監された
・戦後に兄弟と別れ、一人で日本に帰ってきた(のちに家庭を持った)

どの収容所で過ごしていたか。
そこでの生活はどんなものだったのか。

限られた資料から少しずつ明らかになったこともありますが、そもそも資料自体少なく、未だわからないことだらけです。祖父がどのように生きて、なぜ日本に帰ってきたのかも含めて、調べていきたいと思っています。

もし、ご自身の家系図がどこかに眠っているとすれば、一度探してみても良いかもしれません!