「経費で落ちません!」ってどういう意味?

monomoney

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この夏はAmazonプライムビデオでアメリカのドラマ「TRUE DETECTIVE(シーズン1)」をかじりつくように観ていました。

アカデミー主演男優賞受賞者であり、本当はカッコいいのにカッコいいと思われようなんてこれっぽっちも考えていないマシュー・マコノヒーのボロ切れのような容貌と圧倒的な演技には「ヒー」と思いました。

さらに相棒のハート刑事を演じるウディ・ハレルソンの略歴をウィキペデアで見ていたら「マフィアの雇われ殺し屋の父」は「1968年と1978年に殺人を犯し」て「終身刑となり服役中に死去」となっていてドラマの役柄より激しい人生!

ストーリーも非常に重たいドラマだったので必然日本のドラマに癒しを求めるようになった筆者。最近気に入っているのはNHKドラマ10の「これは経費で落ちません!」です。

これは経費で落ちません! | NHK ドラマ10
 これは経費で落ちません! | NHK ドラマ10
www.nhk.or.jp  

近頃すっかり当たり前になったようにこのドラマも原作はマンガ。主演は筆者が「息子の理想の嫁」に設定している多部未華子さんです。まあ息子はいないですけど筆者が多部さん演じる「経理部の森若さん」に強く共感しているのは「経理という仕事」についてです。

あるシーンでは「帳簿が合わない!」「それ、差額が9で割り切れたら打ち間違いの可能性が高い」ということを取り上げていました。前にご紹介したこれですね。

 足し算がどうしても合わない時の「救急きゅう」
potaru.com

そんな細かい実務もそうですし何より深くうなずいてしまうのは、森若さんが各部署から上がってくる領収書や請求書から不正を発見するのみならず「人間模様」まで垣間見てしまうところです。

作者の方が実務経験者なのでしょうか、とてもよく調べてあり、経理のことはわからなくても会社などで「経費」を意識している人なら誰しも見どころがあるドラマだと思います。レギュラーである「東京03」の角ちゃんもいい味出してますし、第3話のゲスト主人公だった岡崎体育もダメダメで良かったです。

さて、このドラマのタイトルの素にもなっている「経費で落ちる」という言葉。個人的には二通りのニュアンスがあると考えています。

必要経費である

会社や個人事業主の税金の対象となる「所得」は「売上」-「経費」で計算されます。この経費は「必要経費」とも表現されるように「売上のために必要なもの」でないといけません(じゃないと税務調査の時「これダメー」と言われます)。

ですから、ある支出が「売上に必要なもの」であると言える場合には「経費で落ちる」という言い方をしますし、反対に「事業に関係ない」とか「実は来期の売上に関するものだ」とかの場合はドラマのタイトルと同じ「経費で落ちません」という言い方をします。

ちなみに「経費で“落とす”」と表現される時は、しばしば「経費で認められないかも知れないと自覚している」と言っていいでしょう。

「経費で“落としちゃう”」なんて言っている時はもう確信犯です。自営業のお父さんがゴルフショップとか飲み屋さんでよく言ってるセリフです(^_^;)

会社が出してくれるかどうか

さて、筆者が考える「経費で落ちる」のもうひとつのニュアンスは「会社が出してくれる」ということです。たとえば

「大事な取引先が来るので、打ち合わせのあとに高級鮨店で親交を深めたい」

とします。これが会社によって「必要な支出」だと認められた場合、そのお金は会社が払います。

会社員の方がよく言う「経費で落ちる」という表現はこのように「会社が出してくれる」という意味合いも強いと思います。

落とすけど落ちない?

さきほど挙げた「会社が出してくれる」ケースも、性質としては「必要経費である」ことがほとんどです。

しかし、一部の会社においてはさらに微妙に違う「経費で落ちる」が存在します。

たとえば「接待交際費」。法人の場合、接待交際費には一定の基準が設けられており、資本金の規模や選択した条件、接待交際費の金額次第では、決算書上では経費になっていても税金を計算する時に一定の額が経費から外されます。これを「損金不算入」といいます。

ですから先ほどと同じ

「大事な取引先が来るので、打ち合わせのあとに高級鮨店で親交を深めたい」

時も、会社によっては「税金の計算上は経費で落ちない」ことがあるわけです。でも大事な取引先ですから「必要な支出」だと判定した場合はお金を出してくれます。

この時、担当社員はついつい「やったー!飲み代が経費で落ちる!」と喜んだりしますが、経理部の人は「でも損金不算入なんだよ」というのと「会社の金で高級な鮨を食いやがって」の二重の意味で舌打ちしているかも知れません。いや、後者だけか(^^)。

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