シリーズでご紹介していく「避難ルートを実際に歩いてみました」。今回は神奈川県の真鶴(まなづる)です。
湯河原や真鶴を伊豆だと思っている人もいれば、熱海を神奈川県だと思っている人も多いようですが、熱海は静岡県。そして「あの」船越英一郎さんの出身地としても知られる湯河原と今回ご紹介する真鶴は神奈川県です。知っておこう!
まずは神奈川県が発表している「津波浸水予測図」をご覧ください。
3分以内で10mの高台へ
娘の障害が縁でできたお友達がいるため、たびたび訪れる大好きな真鶴。
その近くにある真鶴港及びその周辺の海沿い・漁港では地震の揺れから「3分以内に10mの高さ」へ逃げたいところです。さらに毎度のように「念には念」で真鶴港を起点に「20m」の高台を検索してみました。
真鶴も熱海と同じ坂の町。海を背にして道を登っていけばすぐに高台なので、娘がいても3分以内にはじゅうぶん逃げられそうです。近くに海を背にする道があるかどうかは遊びながらチェックしておきたいところですね。
景勝地・三ツ石は?
さて、わたしたちは最近はお友達のいる真鶴港周辺までしか遊びに行きませんが、真鶴の景勝地と言えば地図で右下に突き出た岬。さらにその先の突端にある「三ツ石」が有名です。
干潮時にはそこまで歩いていくことができるので、わたしも昔は行ったことがあります。ということは当然この場所、普段は立派に海の沖。万が一の際にここから高台まではどれぐらいあるのでしょう?
行ったことがない方でも想像がつきますね、高台へ行くにはもとの岬まで戻るしかありません。「走って5分59秒」とありますね。でも岩がゴロゴロしているので走るのはつらいでしょう。
この結果を見てしまうと「三ツ石まで行くのは怖い」ということになります。しかし実際のところは「きょうは大丈夫だろう」と安易に考えてしまいそうなのも現実です。
わが家はこどもの能力の問題で三ツ石まで行くことは難しいのですが、健常なお子さんだったらあの岩まで歩くのはとても楽しいはず。うーん…「遊びと安全」のバランスは難しいです。
陸(おか)に上がれば坂また坂の真鶴。登るのはしんどいですが、その坂が津波から身を守ってくれるという側面もあるのですね。
うちの娘を連れて安心して利用できるお寿司屋さんもいまのところ2軒発見済み。真鶴へ行くたびにお世話になっています。
真鶴で食べることのできる地魚は、駿河湾とはまた違った美味しさです!これからもちょくちょくおじゃましますよー。