他の記事でも触れていますがあらためて。売るべき商品がほとんどないのに「トイレのために」お店を開け続けたセブン-イレブンのこと。
[熊本大地震]水洗トイレを提供するために
地震の後、断水が長期間にわたって続いた益城町。その益城町に隣接する熊本市東区のコンビニのトイレに上の貼り紙があった。
レジで話を聞いてみると、店舗への配送は少ないながらも継続しているが、お店用のトイレットペーパーが届かないので困っているという話。商品がほとんどなくても、トイレを借りるためにやってくるお客さんは少なくない。さらに、駐車場で車中避難している人もいる。
「水洗のトイレがあるって、大切だと思うんです。たとえ売るものがなくても、そのためにお店は開けようって思ったんです」
店長さんはそう話してくれた。トイレの前には掃除用具が無造作に置かれている。ちょうどトイレ掃除を始めるところだったようだ。並べる商品がないので陳列作業は必要ない。その分、トイレを入念にキレイにしようということなのだろう。
ありがたくて頭が下がるばかりだった。
断水が続く町のコンビニではトイレの復旧はまだだった。
最初の地震から10日ほど経った頃の話である。