14日の地震は「平成28年熊本地震」と命名された。しかし、16日未明にさらに大きな地震が発生。気象庁は14日の地震を、「今回の地震の前震だった」と会見で述べた。
別府-島原断層帯と呼ばれる活断層が、九州中部を東西に横切るように広がっている。これは日本列島西部を横切る「中央構造線」の一部をなしている。
余震は続いている。震源は熊本から東、大分県まで広がっている。
その先には四国の愛媛県から伸びる佐田岬半島が続く。そこには四国電力の伊方原子力発電所もある。
本震であれ、余震であれ、前震であれ、地震であることに違いない。
「前震だった」とされる14日の地震で9人の方が亡くなっている。「本震だろう」とされる16日未明の地震では、当日9時現在11人の方が亡くなっている。被害はさらに広がっている。
前震・本震・余震という言葉はあくまでも「学術」の世界でのこと。
本震であれ、余震であれ、前震であれ、地震であることに違いない。
「…たった一秒先が予知出来ない人間の限界…」
神戸市役所の南、灯りに記された言葉を思わずにはいられない。
本震であれ、余震であれ、前震であれ、地震であることに違いない。そんな呼び方はやめた方がいい。余震とか前震とか、そんな言葉で修飾する必要はない。どんな地震であっても人々の暮らしを破壊するのに変わりはないのだから。
書いている最中に震度6弱の地震が発生した。6弱は熊本県菊池市。これまでの震源の北側だ。
現地にいらっしゃる人々の、私たちの友人たちの、仲間たちの、姉妹兄弟たちの無事を祈ります。
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