今日11月5日は「津波防災の日」です。防災の教材として広く知られている「稲むらの火」の話のモデルとなった安政南海地震の発生日に因み、東日本大震災が発生した年の6月に定められました。
ご存知の方も多いかもしれませんが「稲むらの火」は実話を参考に、津波に対しての早期避難の重要性と多くの人の命を救うためにとった献身的な行動をラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が書いた物語です。
物語のあらすじについて、内閣府の防災情報のページから引用して紹介します。
高台に住む庄屋の五兵衛は長くゆったりとした地震の後、家から出て村を見下ろした。しかし、村人は豊年を祝う祭りの準備で地震には気付いていない様子だ。五兵衛が目を海にやると、潮が引き、広い砂原や岩底が現れている。津波がやって来るに違いないと直感した五兵衛は、自分の畑に積んであった取り入れたばかりの稲むらに次々と松明で火を放った。すると、火に気付いた村人が火を消そうと高台に次々と駆けつけた。村人が五兵衛のもとに集まってしばらくすると、津波が村を襲い、村は跡形もなくなってしまう。その様子を見た村人は、五兵衛が稲むらに放った火によって命が救われたことに気付くのであった。
物語の詳細は次のリンク先で読むことができます。
稲むらの火を始めとした過去の貴重な教訓は忘れることなく今に活かし、そして未来に語りついでいくべきものです。ただ、時間が経つにつれ薄れてしまうのも事実。それを防ぐためにも「津波防災の日」など、定期的に思い出す日が必要だと思います。防災意識は大人だけでなく子供にも必要なもの。この機会にご家族で「稲むらの火」の物語を共有されてみてはどうでしょうか?小さなお子さん向けに紙芝居も公開されています。
紹介:sKenji