10月8日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。
※ 情報を追加して更新します
1~6号機
新規事項なし
◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
新規事項なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中
地下水バイパス 通算84回目の海洋排水を終了。排出量は2,115トン
※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日9月24日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認したことから、10月7日午前10時10分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時14分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
その後、午後6時32分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は2,115m3。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
10月7日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/30 10/1 10/2 10/3 10/4 10/5 10/6
E-1 39,000 50,000 46,000 51,000 42,000 43,000 34,000
浪江雨量(mm) 0.0 2.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/30 10/1 10/2 10/3 10/4 10/5 10/6
G-1 1,300 2,300 1,300 2,100 1,500 1,200 1,000
浪江雨量(mm) 0.0 2.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/30 10/1 10/2 10/3 10/4 10/5 10/6
G-2 3,300 4,900 4,000 1,300 800 640 600
浪江雨量(mm) 0.0 2.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0
1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.1でストロンチウム-90が過去最高値(9月3日採取分)。福島第一港湾口・福島第一港湾内東側・福島第一港湾内南側の海水は悪天候のためサンプル採取中止
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
<過去最高値>地下水観測孔No.1
ストロンチウム90:4,100Bq/L(2015.09.03)
これまでの最高値:2,800Bq/L(2015.08.03)
福島第一港湾口・福島第一港湾内東側・福島第一港湾内南側、10月7日は悪天候により採取中止。
※ 原発から10kmの気象庁「浪江」アメダスによると、10月7日の降水量は0mm。採取中止は強風によるものかもしれない。港湾内の他の場所で採集が行われた午前8時台には秒速10mを超える最高瞬間風速を記録している。
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクEからの排水を実施。排出量は652トン。またタンクFからの排水準備が進む
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクEの当社および第三者機関による分析結果[採取日9月27日]については同等の値であり、運用目標値を満足していたことから、10月8日午前10時より海洋への排水を開始。その後、午後2時29分、海洋への排水を停止。排水量は652m3。
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクFの当社および第三者機関による分析結果[採取日9月30日]については同等の値であり、運用目標値を満足していることを確認。
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
1~3号機放水路
新規事項なし
K排水路の状況
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
関連データ(東京電力以外のサイト)
最終更新: