9月13日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。
※ 情報を追加して更新します
H4タンクエリアの内堰継ぎ目から雨水が外堰に漏洩の続報:トリチウム濃度を発表
<H4北タンクエリア内堰内の雨水>
・セシウム134:検出限界値(2.1 Bq/L)未満
・セシウム137:3.3 Bq/L
・全ベータ:1000 Bq/L
・トリチウム :170 Bq/L
<H4北タンクエリア外堰内の雨水>
・セシウム134:検出限界値(2.1 Bq/L)未満
・セシウム137:検出限界値(2.8 Bq/L)未満
・全ベータ:420 Bq/L
・トリチウム:検出限界値(94 Bq/L)未満
<漏えい箇所から採取した雨水>
・セシウム134:検出限界値(2.1 Bq/L)未満
・セシウム137: 5 Bq/L
・全ベータ:1200 Bq/L
・トリチウム:160 Bq/L
1号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を停止
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
・1号機タービン建屋地下→1号機廃棄物処理建屋へ高濃度滞留水を移送実施(2015年9月12日午後1時3分~9月12日午後3時7分)
※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中
2号機
新規事項なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月11日午後4時58分~)
※ タービン建屋地下滞留水の移送は実施中
3号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を停止
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月12日午前10時16分~9月13日午前9時54分)
※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中
4~6号機
新規事項なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
新規事項なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中
地下水バイパス
新規事項なし
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
9月12日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により70μm線量当量率の測定を一部実施できないところを除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)において異常がないことを確認。
H4エリア すべてのサンプリングを「悪天候により中止」しているのに、発表テキストは「前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない」
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
※ 9月11日のサンプリングはすべて「悪天候により採取中止」。にも関わらず東京電力は上記のようにテキストで発表。信頼を損ねるような発表は控えてほしい。
H6エリア すべてのサンプリングを「悪天候により中止」しているのに、発表テキストは「前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない」
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
※ H4エリアと同様に、日報のテキストと発表資料の内容に齟齬
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
地下貯水槽
新規事項なし
1~3号機放水路
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
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