2015年7月31日 今日の東電プレスリリース

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7月31日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

1号機

新規事項なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

2号機 〜タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を再開(移送先は高温焼却炉建屋)

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年7月30日午後6時59分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は実施中

2号機 〜使用済み燃料プール冷却を再開

・2号機使用済燃料プール(以下、SFP)代替冷却系について、当該系統の空気作動弁用コンプレッサの交換に伴う準備作業(コンプレッサユニットおよび防護柵のアンカー打設作業)を行うため、7月28日午前6時2分に停止したが、(既出)
作業が終了したため、7月30日午前10時46分に起動。7月30日午後1時現在、SFP水温度は33.7℃(停止時29.4℃)で、運転上の制限値65℃に対して余裕があることから、SFP水温度の管理上は問題ない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

3号機 〜タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を停止

復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中。

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年7月28日午後7時38分~7月30日午前4時55分)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

3号機海水排水配管トレンチの滞留水の移送完了。ただし残水処理を除く

※3号機海水排水配管トレンチのグラウト充填工事に伴う滞留水の移送(残水処理除く)について、7月30日午後5時に完了。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

4~6号機

新規事項なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備停止中

地下水バイパス 〜通算75回目となる海洋排水の準備が進む

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日7月17日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果 |東京電力 平成27年7月31日
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H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

7月30日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により、一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。また堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。
なお、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)において異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について ( H4 エリア周辺)|東京電力 平成27年7月31日
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◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について ( H6 エリア周辺)|東京電力 平成27年7月31日
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1~4号機タービン建屋東側 1〜4号機取水口南側(遮水壁前)のセシウム137が過去最高値

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年7月31日
www.tepco.co.jp  

<過去最高値>1〜4号機取水口南側(遮水壁前)
セシウム137:67Bq/L(2015.07.30)
 これまでの最高値:64Bq/L(2014.11.03)

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 地下貯水槽 分析結果(2015年7月30日分)
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1~3号機放水路

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成27年7月31日
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K排水路の状況

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年7月31日

 福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年7月31日
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関連データ(東京電力以外のサイト)

 [浪江]2015年7月(日ごとの値)主な要素 | 気象庁|過去の気象データ検索
www.data.jma.go.jp  

福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】

7月31日の降水量合計は0.0mm  気温は最高 33.7℃、最低 21.3℃ 日照時間 12.1
 最大風速 4.3 東南東 最大瞬間風速 6.5 東南東
7月30日の降水量合計は0.0mm  気温は最高 29.5℃、最低 20.5℃ 日照時間 1.9
 最大風速 2.5 東南東 最大瞬間風速 4.2 東南東
7月29日の降水量合計は0.0mm  気温は最高 32.3℃、最低 20.4℃ 日照時間 12.4
 最大風速 3.1 東南東 最大瞬間風速 5.6 東

●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。

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