サッカー日本代表vsイラク戦会場で行われる募金のこと

iRyota25

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Wikimedia Commonsより引用(Takeaction footballgame by Nakata Hidetoshi produce at Nissan stadium.)
Wikimedia Commonsより引用(Takeaction footballgame by Nakata Hidetoshi produce at Nissan stadium.)

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6月11日、いよいよサッカー日本代表がW杯2次予選直前に行う対イラク戦。海外組とのコンビネーションの課題や、今年に入ってFIFAランキングを上げてきているイラクはかなり手強いとか、ハリルジャパンの真価が問われる一戦などなど話題沸騰。大きな盛り上がりを見せています。

決戦の地となる横浜の日産スタジアムで、サムライブルーが大躍動してほしいのは日本中のサッカーファンの願いでしょうが、同じ日、同じ場所で、やはり多くの人たちの願いが結集する「募金活動」が行われるのをご存知ですか。

サッカーを愛するみんなに知ってほしい女の子のこと

静岡県富士市在住の吉岡奈緒ちゃんは、約1年前、劇症型心筋炎を発症しました。最初の症状は風邪のようなものだったのに、診断は命に関わるとのこと。たしかに珍しい病気ではありますが、どんなお子さんにでも発症する可能性が否定できない病気でした。彼女の病気は心臓に大きなダメージを与え、その後、体中に血液を送り届ける力が弱まってしまう拡張型心筋症へと進展してしまいます。

当時、小学校への進学を控えていた6歳の女の子は、自分の体に装着された補助人工心臓という機器の助けがなければ、生命を維持することもできないピンチにおかれてしまったのです。補助人工心臓というと、心臓の働きを補ってくれるもののように思われるかもしれませんが、小児の場合その目的は、心臓移植までの「つなぎ」としての機器でしかありません。しかもこの機器は、体中に血栓を起こす危険を伴うので脳梗塞などのリスクとはつねに背中合わせです。感染症の危険にもさらされています。

そんな奈緒ちゃんの命を未来につなげるための募金活動が、キリンチャレンジカップの会場で繰り広げられることになったのです。もちろん、JFA公益財団法人日本サッカー協会のサポートがあってのことです。

少しでも、奈緒ちゃんのことを知ってほしい。

今年4月、なおちゃんは小学1年生になりました。しかし、ランドセルを背に、たくさんの友達といっしょの小学校に通学するのではなく、リハビリのために入院している東京の大学病院での特別な教室で学ぶ1年生です。生命のリスクと背中合わせのなおちゃんは、一刻も早い心臓移植(国内では何年もの待機時間が想定されるため、アメリカの病院での移植手術が不可欠なのです)の実現のため、海外の病院へ渡航して、その地で手術を受けることが出来るだけの体力を回復する必要があるのです。

奈緒ちゃんの移植実現をサポートするため、友人知人地域の人たちが中核となって結成された「なおちゃんを救う会」のホームページには奈緒ちゃんがどんな女の子なのかが紹介されています。彼女の願いは、「早く病気を治して家に帰りたい」そして「学校に行って友達と遊びたい」のだそうです。

当たり前に思えるかもしれません。その当たり前のことが、彼女の願いなのです。

移植する他に命をつなぐ方法がない彼女を救いたいと、これまでたくさんの人たちの支援が寄せられてきました。移植に必要な「2億7000万円」という途方もない金額に地道な募金活動による支援額の総計は、少しずつ近づいてはいます。しかし、まだ4分の1近い金額が足りないのです。

キリンチャレンジカップ2015、対イラク戦。日本中のサッカーファンが注目するこの試合で、6歳の女の子の未来へのチャレンジが行われるということ、それも、彼女の命を救いたいという気持ちでひとつになった人たちが手を携えてサポートしているということを、日本中のサッカーファンや、当日試合を観戦する方々に知ってほしいのです。

ひとりはみんなの為に。みんなはひとりの為に

人が生きる世の中の基本なのだと思います。「ひとりはみんなの為に。みんなはひとりの為に」

そしてその言葉は、フットボールの世界ではとくに強調されてきたものです。どんなに優れたプレーヤーがいても、ひとりでは勝てない。ひとりはみんなに支えられている。みんなはひとりを支えていく。

実は、奈緒ちゃんの8歳になるお兄ちゃんもまたサッカーが大好きで、やっぱり大好きな妹の看病のためにお母さんと離ればなれの生活を余儀なくされている、その複雑な気持ちまでも含めて――、日本サッカー協会が理解してくださり、ご協力を快諾してもらったという、そんなストーリーも今回の募金活動実現の背景にはあるのです。

一番大きなチカラ、それは思いを共有すること

比較的容態が安定している今のうちに、少しでも早く移植手術を実現してもらいたい。それが奈緒ちゃんを応援するたくさんの人たちが共有する願いです。同じ願いを持つ人の輪が少しでも広がって行くように、応援のチカラがさらに結集するように、なおちゃんのこと、奈緒ちゃんを応援する会のことをシェア・拡散していただきたいのです。皆様のご協力、よろしくお願いいたします。

募金活動の日時:
6月11日(木曜日)16:00~22:00
於:日産スタジアム チケットもぎり入場後、メインスタンド側コンコースにて

 なおちゃんを救う会|なおちゃんのプロフィール
www.naochan.org  
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  • D

    doraemon

    『ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために』私が小さいころ少年野球チームに入ったとき、好きだったコーチがいつもミーティングの1番最初にいつも言っていた言葉です。『One for All,All for One』そしてスクール☆ウォーズでこの言葉に再会しました。私はどんなことよりも大事で、どんな言葉よりも素敵な言葉だと思っています。この心さえあればできないことなんて何もないとさえ感じます。

    どうか、なおちゃんが1分1秒でも早くアメリカで手術が受けられるように微力ながら力になりたいと思います。頑張れ!なおちゃん!