2010年8月21日、プロ野球日本ハム-西武戦の札幌ドームで事故は起きました。
内野席で観戦していた30代の女性の右目にファールボールが直撃、女性は右目を失明するという事故が起きました。
女性は北海道日本ハムファイターズと札幌市などに4,650万円の損害賠償を求める訴訟を起こします。
3月26日、札幌地裁は球団などに約4,190万円の支払いを命じる判決を下しました。
ボールが当たる事故は珍しくない! 過去にもボールが目に直撃する事故
2008年5月、楽天-西武戦。場所はクリネックススタジアム宮城です。
三塁側内野席で観戦中の40代男性の右目にファールボールが直撃しました。
ビールを足元に置いて顔をあげたときにライナー性のファールボールが右目を直撃したようです。この事故の影響で男性の右目の視力は0.3から0.03に低下したそうです。
男性は楽天球団と宮城県に4,400万円の支払いを求める訴訟を起こしましたが仙台地裁は控訴を棄却しています。
他にも同様の事故は多いようです。
防球ネットがない札幌ドーム
日本ハム球団は本拠地の札幌ドームでは臨場感を大切にしたいということで防球ネットを外しました。もともとはファンの要望だったのです。それに応えた形がこのような結果になってしまいました。
やはりネットがないため、札幌ドームはファールボールが観客にぶつかる事故が多いようです。
ではフィールドシート(東京ドームのエキサイトシートなど)は危険じゃないのでしょうか?
もちろん危険ですよね。
なんてったって、もともとファールゾーンだった場所に観客席を作ったのですから。半端じゃない臨場感のこれらの席は多少チケット代が高くても、とても人気があります。
お客さんはそれを求めてやってきます。けれどボールがぶつかったら責任を追及する。これでは球団も大変です。
野球を観るということ
あくまで持論です。
野球に限らずスポーツを観戦するということは少なからず、『危険』があるということを知っておかなくてはいけないと思っています。
ひとたび球場に入ったのならば、いつ自分のところにボールが飛んでくるかわからない、次打ったボールは自分めがけて飛んでくるかもしれないという気持ちでいてほしいと思います。
練習と違って、試合はボールが1つです。
その1つのボールを追いかけていればいいんです。
集中して観るからこそ野球はおもしろいんです!
とはいえ、
ケガをされた方はとても気の毒だと思います。
臨場感を優先するか、安全を優先するか、、、
これは球団だけが決めることではなく、一人ひとりが決めることなのではないでしょうか。
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最終更新:
51mister
難しいですよね。球場側の安全管理と入場者の自己責任との判断の境目。ただ、その打球を打った打者に対して訴求されないようにしないと、怖くてファールもホームランも打てません。あとは司法の判断に委ねます。
doraemon
今回のように球団側に支払い命令ということになると、球団は臨場感とばかり言ってられなくなりますよね。ファンが喜んでくれるからと始めたサービスもやりづらくなってしまいます。同じように当たっても子どもや老人だと変わってきますし、、、絶対安全をとるならすべてをネットで覆わなくてはいけなくなります。
打った打者に責任がいくようになってしまうといよいよですね。
ドカベンでは山田太郎が打ったホームランボールが子どもに直撃したことがありました。山田太郎は子どものお母さんにえらく怒られてましたね。