石巻市中瀬、萬画館がある旧北上川の中州の空を今年も鯉のぼりが元気に泳いだ。
津波に押し流され泥にまみれた被災物におおわれて、グレーばかりの景色になっていた町に色彩をと、萬画館の大森さんがつるつるの萬画館の建物と、今にも崩れ落ちそうな建物の間に鯉のぼりを掲げてから4度目の春。
にじいろクレヨンの特設プレイパークで、「大工仕事」や「ベーゴマ」に歓声をあげるこどもたちを見守るように、鯉たちは中瀬の空をゆうゆうと泳いでいた。
女川で一番大きな避難所だった体育館の前にも。
野球場のグラウンドに建設された2階建て、3階建ての仮設住宅の空にも。
そして、「がんばろう!石巻」の看板の前にも、今年は100匹の鯉のぼりが。
さまざまな想いをのせて、あの場所の上空を、みんなのことを見守りながら、4度目の春の空を、泳いでいる。
ところで、がんばろう!石巻の鯉のぼりに、なぜか青い鯉のぼりがほとんどいないのって、理由があったんですね。
東北の空を泳ぐ鯉のぼり。
ひとつひとつに物語と、たくさんの想いが込められています。
リンクをたどると、きっと東北の空がもっと近くなりますよ。
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