4月13日の18時16分、福島県沖を震源に発生したマグニチュード4.9の地震についての東京電力の対応です。
報道関係各位一斉メールとして情報が発表されました。
本日(4月13日)午後6時16分頃、福島県沖を震源とする地震(M4.9)が発生しました。
(楢葉町:震度4、富岡町:震度3、大熊町:震度2)
福島第一原子力発電所については、現在のところ、以下の設備については異常はありません。
・1~6号機主要パラメータ:異常なし
・原子炉注水設備(1~3号機):異常なし
・原子炉停止時冷却系設備(5,6号機):異常なし
・使用済燃料プール冷却設備(1~6号機):異常なし
・共用プール冷却浄化系:異常なし
・窒素ガス封入設備(1~3号機):異常なし
・格納容器ガス管理システム(1~3号機):異常なし
・水処理設備(多核種除去設備含む):異常なし
・滞留水移送設備:異常なし
・電源設備:異常なし
・モニタリングポスト:異常なし
福島第二原子力発電所については、現在のところ、異常はありません。
現在、パトロールを実施中です。
両発電所ともに、けが人の発生は確認されていません。
なお、福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所において観測された地震計の最大数値は以下のとおりです。
・福島第一原子力発電所 水平:4.1ガル(6号機)
垂直:4.4ガル(6号機)
・福島第二原子力発電所 水平:30ガル(1号機)
垂直:25ガル(1号機)
ニュースでよく耳にする「福島第一原子力発電所では異常は報告されていません」という決まり文句とは違い、事故原発をぎりぎり抑え込んでいる各設備の状況を列記してもらえると、情報の信頼度が高まります。
今回の地震では原子力規制委員会は緊急情報を発表しませんでしたが、せっかく全国の原子力発電所の状況をリアルタイムでモニタできるシステムがあるのだから、規制委員会からも情報を流してもらえていれば、事業会社である東京電力からの発表と併せて、さらに情報の確度が高まると思うのですが。
ページの右上に緊急情報へのリンクが設定されています。現在は3月に発生した愛媛県伊予灘での地震の影響についてのページがそのまま掲載されています。
以上、「報道関係各位一斉メール 平成26年4月13日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)」について紹介しました。
構成●井上良太
最終更新: