文章を書いていて思うことがあるのですが、それは「日本語って本当に難しいな」ということ。毎日のように、文章に頭を悩ませています。
雑誌記事なんかを読む時も、最近は書き手目線で読むのですが、雑誌で書くような方々の文章は凄いですね。文章力、国語力は当然のことで、さらに鮮度のあるネタ、独自の目線、切り口……、そういったものを常々研ぎ澄ませているんだなぁと伝わってきます。
もちろん、雑誌記事で書くようなライターさんだって、見えないところで苦労をされてきたからこそ、今があるのだとは思いますが、ライター歴1年の僕にとってはただただ高い存在です。
の記事でも述べていますが、僕自身も専門性を磨いていかなきゃ、この先大変だろうなと思う次第です。まだまだ、文章の基礎から身に着けていくべき立場ですが……。
「~~ですが」「~~ますが」を多用してしまう
……と言うことで、いかがでしょうか。
「何が?」って、今のお話です。読めないことはなかったと思います。ただ、人によってはツッコミを入れたくなるかもしれませんね。
「“~~ですが”“~~ますが”が頻繁に登場」しています。
これは僕が文章を書いているとよく陥る症状だそうです。「だそうです」なんて言えば、他人事みたいですね。でもこの症状、実際に書いている時にはなかなか気付かないから厄介なんです。一種のクセみたいなものでしょうか。
意味が通じないワケではないと思います。ただ、文章としてどこか歯切れが悪いというか、なんとも不格好ですよね。日常生活で書く程度の文章であれば、指摘を受けることも無いと思います。けれど、やはりライターとしては改めたい部分です。
よくクイズ番組の早押し問題で、例えば……
「2013年7月公開、宮崎駿が『モデルグラフィックス』誌上にて発表した連載漫画であり、その後、スタジオジブリにより制作された映画と言えば、『風立ちぬ』……ですが!」
みたいに、回答を急ぐ人を逆手に取ったフェイントで「~~ですが」が使われることはよくありますよね。
これのミソは【言い切らない】ことだと思います。クイズだと、それも笑えます。でも、文章で「~~ですが」「~~ますが」が頻繁に続くと、なんとなく意味は伝わったとしても、どこか煮え切りませんよね。
「結局のところ、何なの!?」
って、ツッコミを入れたくなるかもしれません。
対処法
対処法としては、文章を2つに分けることでしょうか。
改めて色々調べたところ、「~~ですが」「~~ますが」の「が」は、本来は「逆説」の助詞。その「が」の前と後が「逆」の関係に買っている時に使うものです。
この「ですが」を「~です。」「でも…… or しかし……」に置き換えてみて前後の関係が成立した場合、それは正しいということになります。
◆例1.「逆接」が成立しない場合
例えば冒頭の一文
“文章を書いていて思うことがあるのですが、それは「日本語って本当に難し
いな」ということ。”
だと
“文章を書いていて思うことがあります。でもそれは「日本語って本当に難し
いな」ということ。”
になりますが、これだとなんだか変ですね。前後の関係に違和感があります。
この場合「ですが」を使う必要はないということになります。
“文章を書いていて思うことがあります。それは「日本語って本当に難しい
な」ということ。”
で、良いですね。
◆例2.「逆接」が成立する場合
そのあとの、
“もちろん、雑誌記事で書くようなライターさんだって、見えないところで
苦労をされてきて今があるのだと思いますが、ライター歴1年の僕にとって
は、ただただ高い存在です。”
これも書き換えてみます。
“もちろん、雑誌記事で書くようなライターさんだって、見えないところで
苦労をされてきて今があるのだと思います。しかし、ライター歴1年の僕に
とっては、ただただ高い存在です。”
……と、こちらは「しかし、」を追加しても意味が成立しますね。それに、読み
やすいとも思います。本来使うべき場所だったということでしょう。
※実際には、「でも」「しかし」の意味でなくても「ですが」「ますが」を
使う場面は多いので、どうしても文章の中で多用してしまう傾向があります。
例で述べた「文章を書いていて思うことがあるのですが」のように、話し言葉調で
書くと尚更ですね。だから極力「使うべき場面でしか使わないようにしようと気を
つけています。
まとめ
今はこうして書いているものの、うっかりするとまた「~~ですが」「~~ますが」を多用してしまうのが僕の悪癖です。もちろん、全く使ってはいけないワケではないと思いますし、時と場合によっては「~~ですが」「~~ますが」を使うことで文章が滑らかになる気もします。
何事もさじ加減ですね。気を付けたいです。
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