青山敏弘・・・日本最高峰の縦フィードで世界を襲う! 【サッカー日本代表候補・選手名鑑】

2014年ブラジルW杯出場を決めた日本代表。本大会までの1年間、新たなオプションとして新戦力を試す機会が訪れました。ザッケローニ体制になって以後、代表に招集されても実戦で使われない選手、長らく代表候補として注目されながら召集すらされない選手もいます。ファンやサポーターの目線から、A代表で起用して欲しい選手をピックアップしたいと思います!

【青山 敏弘】あおやま・としひろ

生年月日:1986年2月22日(27歳)
出身地:岡山県倉敷市
身長 体重:172cm 72kg

在籍チーム:サンフレッチェ広島
ポジション:MF
背番号:6
利き足:右

北京世代の埋もれた逸材だがJで開花

サンフレッチェ広島で活躍する青山敏弘は北京五輪世代の埋もれた逸材と言われています。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、内田篤人、長友佑都など、現在の日本代表の中心となる選手を排出した北京五輪代表選手の中で、最終メンバーに残れなかった選手として記憶に残っている方もおられるでしょう。

あれから5年。所属クラブで見違えるような力を身に付けた青山敏弘は、ボランチとして攻守の舵取り役となり、日本でもトップクラスのプレーヤーに成長しています。

青山敏弘 【総合力51点】

得点力の高いミドルシューター

青山のストロングポイントの1つは精度の高いミドルシュートにあります。枠内にボールを飛ばす確率が高く、ゴール決定率が高いことが特徴です。相手の動きをよく見ており、横浜Fマリノス戦ではGKの頭越しを狙う63mの超ロングシュートをゴールネットに叩き込んでいます。

強くて速い豪快なシュートと、ゴールマウスの4隅を狙い撃つ技ありシュートを打ち分けるミドルシューターです。A代表は中盤からのミドルシュートによる得点が低いので、新たな得点源として期待が持てます。

縦を狙うロングパス、背後を突くスルーパス

青山の特徴的なプレーの1つにDFの背後を突くロングパスがあります。柔らかいタッチでふわりと蹴った浮き球はディフェンスラインの頭をすり抜けて、オフサイドラインギリギリでFWの足元に到達します。40~50m級のロングフィードを次々と繰り出す右足は相手DFにとって脅威となります。

ボランチの1角を担う長谷部誠は縦に対するフィード能力が低く、2列目のMF香川や岡崎の飛び出しを生かし切れていません。個の力だけでディフェンスを突破できない日本人にはパスが特効薬です。青山の縦パスはロングフィードだけでなく、DFの背後を狙うスルーパスも武器にします。DFとDFの間に空いた僅かな隙間を見逃さず、FWの動き出しに合わせてスペースに繰り出すキラーパスでアシストを量産します。

運動量豊富で攻守に渡ってチームに貢献できる

青山はユーティリティ性の高さも優れています。ボランチだけでなく、右アウトサイドでも高い水準でプレーでき、右足のクロスは抜群の精度を誇ります。ザッケローニの掲げるオプションシステム、3-4-3の右サイドハーフとしても機能する可能性もあります。運動量が豊富でピッチを縦横無尽に走り回り、中盤で90分間プレッシャーを与え続けます。長谷部の運動量と対人守備の高さ、遠藤のキック精度とパスセンスを合わせ持つ万能型ボランチだと言えるでしょう。

総評

ダブルボランチに遠藤保仁と長谷部誠が固定されているなか、レギュラー争いに割り込んでいける潜在能力を持ったプレーヤーです。1年後のブラジルW杯に向けて、A代表で国際経験を積ませて欲しい選手です。

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