「恋人の聖地」エンジェルロード
「恋人の聖地」と呼ばれるエンジェルロードに来た。正直、エンジェルロードという名前の名所があるという程度の認識だったが、そこかしこに「恋人の聖地」と書いてある。どうやらロマンティックな場所に迷い込んでしまったらしい。 恋人の聖地・・・思い出した。
恋人の聖地プロジェクトでは、2006年4月1日より、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として選定し、地域の新たな魅力づくりと情報発信を図るとともに、云々(後略)
(引用:恋人の聖地プロジェクト公式HP)
そう、ここはどうやらプロポーズにふさわしい場所のようである。言われてみればカップルが多いような・・・。来る場所を間違えたか。
このエンジェルロードは1日2回の干潮時になると向こうの島まで渡れるという、何だか素敵な景勝地である(小豆島前島~中余島と歩けるようになる)。何でも「道の真ん中で手をつなぐとそのカップルは結ばれる」なんていう都合の良いウワサが口コミで広がり、いつしか縁結びのスポットになったそう。テレビでもちょくちょく紹介されている人気スポットだ。
真ん中で手をつなぐと・・・?
僕は愛犬(♂)ときた
なるほど。改めてそういうシチュエーションになれば、確かにいい雰囲気かも知れない。勢いでプロポーズなんてアリかも。言い忘れたが、僕は家族旅行な上に愛犬を連れていた。ロマンの欠片もないが、この際気にしない。考えようによれば、リードを引いている姿は犬と手を繋いでいるようなものだったが、愛犬はオスだ。考えれば考えるほど色々と面倒なので、自分のことは置いておこう。ただ、よくよく見渡せばカップル以外も割といる。そう、別に恋人同士と言う決まりはないのだ。
柔らかい海風が気持ちよく、愛犬も満足そうである。波も穏やかで景色も良い。 エンジェルロードを渡ると、柵がいくつか設置されており、そこにはハート形のものや貝殻型のものまで、絵馬がたくさんかけられてあった。「○○と結ばれますように!」「永遠に変わらぬ愛と幸せな生活を送れますように」「これからも2人で仲良くカワイイBaByちゃんが2人に出来ますように」(原文ママ)などなど。軒並みテンションが高く、たまに文法がおかしい。そんな、微笑ましいような絵馬がずらり。
確かに趣味が悪かったです・・・。
ただ、こういうものばかりかと思えば、意外とそうでもない。中にはカップル以上に想いの強いものまで。「今度こそ、彼氏ができますように!」「娘・○子が一日も早く良縁に恵まれますように!」「○○くんともう一度付き合いたい(ハート)」(原文ママ)おおお、彼氏が居ない女性もその熱意が凄い。なんと言うことだ。
びっくりしたのは、どちらのパターンも女性が書いた(で、あろう)絵馬ばかり。20代の筆者の周りでも、女友達ばかり結婚が増えてきたが、なんだ、世の中見渡せば募集中の女性も多いじゃないか。僕は絵馬をめくりながら謎の安堵。 他にもないかな。おお、「ステキな出愛に恵まれますように」だって!“出愛”ってなんだよ!!次は・・・、「かれしほしい。」・・・って7文字だけかい!もっとほかに何か書こうや!!・・・・・!!・・・・・!!
そのまま色んな絵馬を眺めていたら、愛犬がリードを引っ張ってきた。
「いつまでそんなん見とんねん!趣味悪いっちゅーねん!!」
そう言わんばかりの顔だった。
エンジェルロード
◆干潮時刻:要確認◆料金:無料(絵馬代は別途)
まだまだ「島記事」あります。
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