いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本の男子サッカー五輪代表、関塚ジャパンの酒井宏樹選手をクローズアップしてみたいと思います。
【酒井宏樹】 さかい・ひろき
国籍:日本
生年月日:1990年4月12日(22歳)
出身地:千葉県柏市
身長:183cm
体重:70kg
在籍チーム:ハノーファー96
ポジション:DF (SB)/MF (SH)
背番号:4
利き足 右足
ピンポイントの高速クロス
攻撃面での酒井選手の長所は、精度の高いセンタリングにあります。日本屈指のクロッサーと言われており、右足から繰り出されるクロスボールは高速かつ正確で、ペナルティエリア内の味方にピンポイントで合わせます。攻撃のスペースを見つけ出す能力に長けており、フォワードが飛び込もうするスペースを素早く察知し、ディフェンダーの予測より速いタイミングでクロスを送ります。
クロスのパターンも多彩です。インフロントでドライブをかけたニアサイドへの高速クロス、中盤からファーサイドに向けて一気に長い距離を蹴るアーリークロス、ドリブルで相手陣内深くまでサイドを切り崩してからのマイナス気味のグラウンダークロス、ペナルティエリア内でディフェンスの頭を越すようなループパスなど、いずれも一発のパスで得点に繋がる精度の高さを誇ります。
フィジカルとスピードを生かしたドリブル突破
サイドバックとしては恵まれた183cmという高さを持つ酒井選手。身体能力の高さを生かしたドリブルは破壊力抜群でサイドラインをいとも簡単に切り裂きます。緩急をつけたフェイントでディフェンダーのタイミングを外すと、一瞬のスピードで縦に抜け出します。ディフェンスに体を当てられても倒れることなく、フィジカルの強さを全面に押し出して強引にサイドを突破します。
一対一に強さを発揮する守備
センターバック出身の酒井選手は守備にも強さを発揮します。特に一対一のディフェンスに強く、フィジカルの強さを生かした粘り強いマークでフォワードの動きを封じ込めます。クラブチームで3バックシステムの布陣がしかれた場合、右ストッパーとしても起用されています。オリンピック代表でも緊急時のセンターバックとして、ディフェンスの貴重なオプションになるでしょう。
総括
ドイツのブンデスリーグ、ハノーファーへの移籍が決まった酒井選手。縦への破壊力ある突破と、高精度のセンタリングなど、高い攻撃力が世界に認められた結果です。ロンドンでも右サイドからの高速クロスを連発して決定的なチャンスを演出して欲しいと思います!