最近、こどもたちに昔の曲を聞かせているのですが、その反応が面白いです。
「100円玉一つで自販機で飲み物買えるの?(今もあるにはあるけどね・・・)」とか「ポケベルって何?」とか、子どもたちから突っ込まれることで、そうか知らないよねと気づかせてくれることがあって楽しいのです。
久しぶりに聴いてみたところ、今じゃこんな歌詞の曲はなかなか世に出しづらいよね・・・などと笑ってしまったり。
そんなやりとりを続けている中、(我が家の)子どもたちに大ヒットした曲がこちら。
バラクーダー : 1979 : 日本全国酒飲み音頭
若い人は知らないかもしれませんが、どんな歌かといいますと、とにかく何かにかこつけて1年中「酒が飲めるぞ!」とひたすら歌い続ける内容です。
例えば1月は、
「1月は 正月で 酒が飲めるぞ 酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ」
みたいな。
上記「正月」の部分だけが変わって12ヶ月間なにかしらの理由を見出して飲む機会を創出していくのです。
1月 正月
2月 豆まき
3月 ひな祭り
4月 花見
5月 こどもの日
6月 田植え
7月 七夕
8月 暑いから
9月 台風
10月 運動会
11月 何でもないけど
12月 ドサクサで
※2番は都道府県ごとにかこつけていきます(一部の県だけですが)
11月12月あたりが子どもたちのツボに入るらしく、毎回ここでゲラゲラ笑います。
そして、次に(毎回)訴えてくるのが「10月はハロウィンでしょ~!」と「なんで12月はクリスマスじゃないの?」という部分。
当時と今とで比較をしてみると、そのイベントの扱われ方(?)が大きく変わっているのがわかりますね。(ハロウィンはそもそも当時日本でほとんど認知されていなかったと思われますが)
また、上記12カ月で子どもたちが特に理解できなかったのが2つ。
1.田植え
田植えをしている光景はばあばの家の近くで見たことがあるけど、それとお酒が結びつかないようです。なのでここは、「ほら、ばあばのおとなりのおとっつぁん、何かにかこつけてお酒飲むでしょ?あの人みたいな人達ばっかが田植え中に集まったらみんな飲んじゃうわけよ」と説明することで理解してもらえました。
(違うかもしれませんが)
2.運動会
これがどうしても理解不能な模様。そもそも子供達の通う学校では運動会は5月ということもあるのですが、なぜ運動会でお酒を飲むのか。パパやママが小さいときは、じいちゃんばあちゃんも含めて大勢で陣取り、お昼休みは家族で集まってお酒も飲んでたんだよ!とママが子どもたちに説明。
まじか!と息子も驚いていましたが、実は私が小学校の頃もそんな文化(運動会でお酒を飲む)はありませんでした。ママと私の歳もほとんど一緒の為、時代だけではなくて地域によっても違っていたのかもしれません。(もしかしたら今も同じ光景が見られるところがあるかもしれません)
懐かしの曲で昭和と令和をつないぐ
そんなわけで、引き続きあれこれ子供達には聞いてもらってもう少し遊んでみたい(?)と思います。令和の時代を生きる子供たちというレンズを通じて、昭和に置いてきたものが見えてくるかもしれません。そこには、なにか大切なものがたくさん置き去りにされている気がしてならないのです。便利さや個人を守る権利のようなものが時代と共にアップデートされていき、生きやすくなっていくはずなのに大事な何かを捨ててしまっている。そんなところにも気づけるんじゃないかと思っています。
ちなみに先日は徳永英明さんの「レイニーブルー」を聞いて、電話ボックスって何の箱?みたいな鋭い質問が来ていました(笑)
あ、あと「日本全国酒飲み音頭」の11月ですが、今ならば「何でもない」じゃなくて、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日がありますよね!
・・・って、そういえば昨日が解禁日だったじゃないですか!!?
ちょっと、買いに行ってきますー!!