自分の部屋で過ごす時間が増えてきた娘。わたしもママも用事が山積みなので娘の相手をしなくていい時間が増えることは助かります。
そんな娘の部屋からは「ガン!」「バン!」という音がしょっちゅう聞こえてきます。「ものを投げているから」です。
機嫌とは関係ない
絵本、おもちゃ、iPadは「御三家(古い…)」で、ほかに
・靴
・パックの野菜ジュース
・水筒
・箸
・食べ物が入った食器
あと、アンパンマンキーボードなんていう大物も投げやがります。何度落とされても壊れない(何百回と投げられてさすがに1台は壊れ、いまだ2台目(2代目)です)日本のおもちゃはすごいです。
もちろん「機嫌が悪い」とか「退屈している」時にものを投げることもあるのですが、娘の場合、投げることと機嫌の良し悪しはあまり関係ありません。
きのうなどは、大好きなラーメン屋さんでマイ箸を投げてしまいました。
毎回このお店ではラーメンが楽しみすぎて、できるまでの時間は拍手喝采などして興奮しています。きのうはがんばって拍手も声も抑え気味にできたのに、興奮がピークに達してしまったのか、待望の最初のひと口めを挟んだお箸を投げてしまったのです。
このように機嫌が良くて興奮しすぎても投げてしまいます。
叱ってはいけない。わかってはいるけれど…
脱いだ靴を運転席に投げてくる。飲みかけの水筒や野菜ジュースを床に放り投げる。ゆうべの晩ごはんでは中身の入った食器とお箸を同時に自分の後方へ放り投げました。
「その場に落とす」ではありません。「放り投げる」です。なぜわざわざそんなことをするのか、まったくわかりません。
しかしここで「コラー!」なんて大きな声を出して叱ってしまっては逆効果。なおさら興奮して問題行動がエスカレート、やがてパニックになってしまうことも多いですし、いったん収まっても、少し時間が経ってから娘の中でくすぶっている興奮や、大きな声を出された違和感が再燃、再起動することがあるからです。
ふー、ここは冷静に冷静に。慌てず騒がず、こぼれた飲み物や食べ物を無言で拾い片付け。食事が途中だったら静かな声で「ハイつづき。食べて」と何事もなかったように食事の再開を促します。(※追記:食事の再開を促すのではなく、黙ってそのまま食事を下げてしまうのがいいそうです。「投げたら食べれない」ですね。)
…と書くのは簡単ですが、自分めがけて固いものや飲み物食べ物が飛んでくるという状況で反応をせずにいるというのはとても難しいことで、大きな声が出たり、つい「なにやってんの!」と叱ってしまうこともあります。
こどもも親もくりかえし、くりかえし
発達障害を持つこどもに、やっても良いことと悪いことをどうやって教えるか。
静かに、こどもに近づいて、落ち着いた声で「Aをしてはいけない」ではなく「Bをしよう」と教える(「車道へ出ちゃダメ」ではなく「歩道を歩きます」に置き換える)などなど、叱らずに正しい行動へ促すための方法が載っているサイトはたくさんあります。
しかし実際は書いてあるとおりに行ってくれません(ウチの娘は言葉もわかりませんし)。がんばってグッとこらえたのに結果が出ないのはつらいです。ただ、「叱ったからといって改善したためしがない」のはどの親御さんも実感しているのではないかと思います。
パパもママも大変な日々の連続で、気が休まることがないと思います。その積み重ねでつい大きい声が…で「またやっちゃった」と落ち込むことは多いですが、「またやっちゃった」と気づけているだけで一歩前進ということにしませんか?
そしてそこから「だから早く切り替えよう」に持っていくことが大事ではないでしょうか。こどもも親も、くりかえし、くりかえし、ですね。
まあそれが簡単じゃないっていう話ですけど…。そんな我慢の日々を過ごしているパパもママも、どうか「パンク」する前に、週に何時間とか、月に半日とか1日とか、気分を大きくリフレッシュできるまとまった時間が取れるといいですね。
あれ、親のケアの話になっちゃいました(^_^;)