震災遺構を考える

東日本大震災から10年が経とうとしています。

震災遺構を残すか撤去するかについて、考えたことを絵に表現しました。

今回は完成までの過程を書きます。

下書き

まずは鉛筆で下書き。

左は撤去された遺構で、右は保存された遺構です。

天秤の上で2つは水平です。

ペン画

鉛筆の下書きの上からペンでなぞっていきます。

使ったペンは、0.05mm、0.3mm、0.8mmです。

下書きの鉛筆の線を消しました。

影をつけて立体的にします。

鉛筆で天秤の影の当たりをつけました。

影にペンを入れて、鉛筆の線を消して完成です。

思ったこと

私は震災遺構を残してほしいと今まで思っていました。

ただ、遺構が残っていても私は想像しかできません。

実際に目の前で遺構を見ると、写真より多くのことを感じるかもしれません。

けれど、自分事として感じるというのはとても難しい。。。

それは結局写真の遺構を見ることと同じなんじゃないか。

そういう思いを表現しました。

震災遺構については当時その場にいない自分が意見できることではなく、被災者の人がじっくり話し合って決めることなのかもしれません。

被災していない自分はその決断を受け止めること。

そこには入ることの出来ない壁があるのではないかと、今は思います。