自閉っ子も休校です。

娘が通っている特別支援学校は、同じ市内の小学校より少し遅れて休校が決まりました。

親のわたしたちにとって気がかりだったのは「放課後等デイサービス(健常児でいう「学童保育・学童クラブ」などにあたるもの)が午前中から子供を預かってくれるかどうか」でした。

結果から書きますと、娘が利用している放課後等デイサービスは特別支援学校が休校を決める前の時点で「休校になった場合は長期休みと同様に午前中から対応します」と言ってくれたので、その点は安心でした。

急なことでスタッフさんの手配が大変だっただろうに…感謝しかありません。

そのとき娘は

言葉を持たないうちの娘が突然終わった3学期についてどう思っているのか知る由もありませんが

・学校の時はテレビ(朝は常にEテレ)で「コレナンデ商会」が終わる寸前になると玄関へ行くのに、いまは「みいつけた!」を最後まで観てから行く(久しぶりの「コッシー」に大喜び)。

・学校の時よりリュックが軽い。

・ママと一緒に家を出ても駅には行かず、川を散歩してからウチのクルマに乗る。

という「ルーチン変更」により「夏休みとかと一緒(土日じゃないけど学校に行かないパターン)だな」ということは感じているようです。

長期休みの恒例行事

長期休みなど、毎朝ママが放課後等デイサービスへ娘を送り届ける時に困っていることがあります。それは

「娘がなかなかクルマから降りようとしない」

ことです。建物の中に入ってしまえば優しいスタッフの方々が満面の笑みで迎えてくれるし、ママが作ったお弁当は大好物しか入ってないし、歌やパズルや楽しいことが満載。夏はデッキで大好きな水遊びもできるよ♪

ってわかっているはずなのに…なぜかクルマから降りようとしません。

無理やり降ろそうとするとパニックになってしまいますから、娘が降りてくれるのをママは時間が許す限り待ちます。その時間、平均してもなんと20分は越えるそうです。長い時には「連日40分」とか。

気候のいい時ならまだしも、午前中から容赦なく猛暑が襲う夏休みにこれをやられると娘の体調にもママの体調にも差し障りがあります。

「期間が空けばまた気分も変わるかも」と思ったのですが、思いがけず早めに始まってしまった今回のデイサービス通いでもこの「あたしクルマから降りません」が引き継がれてしまいました。

手前から粘ろう

娘はクルマに乗ると真冬でもお構いなしで、すぐ靴と靴下を脱いでしまいます。

以前ご紹介したように娘は「靴下なしでは靴を履かない」ので、実家に行く時もコンビニでトイレに行かせようとする時も遠方へのドライブでも何でも、とにかくクルマから降ろそうとする時にはまず「靴下を履かせて靴を履かせる」という作業が待っています。

しかも娘は気まぐれに靴下を放り投げてしまいます。暗くなったりすると、靴下がどこにあるのか全然見つかりません。これがすごく面倒くさい。

放課後等デイサービスへ向かうわずか10分の間にも確実に靴下は脱いでいますから、到着してからもママには靴下を探し、履かせ、そして靴を履かせる作業が待っています(履いてからさらに20分クルマを降りないのに…)。

娘にとって「靴下を履くこと」は「デイサービスに行く」前の「リーチがかかった状態」とでも言いましょうか、逆に言えば「リーチをかけさせない」ように粘れば「もっとクルマにいられる」ことになります。

そこで娘は考えました。たどり着いた答えが下の写真です。

「足を隠せば靴下なんて履けないじゃん!」

先週あたりに編み出したこのワザで、ママはますます困っています。このあとさんざん手こずりながらも靴下と靴を履かせ、20分待ってようやくクルマを降りたと思ったら、そのあとは建物に入ろうとせず、しばらく田んぼを眺めたりしているそうです。

ママは今朝も「きょうは何分かかるかな~」と言いながら出かけました。お世話になっているこの施設の「朝の風物詩」になりつつあるみたいです(^_^;)。

小さい頃に好きだったすべり台を覚えていたようで、公園に行くや否や何度も連続ですべったあと「何が楽しかったんだっけ…?」という背中で見つめる娘。この公園がある御殿場市では今週から学校が再開されました。新型コロナウイルスが1日でも早く終息しますように。